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お知らせ

ガザ北部ジャバリアへの攻撃の犠牲者に深い追悼の意を表します

ピースウィンズの現地提携団体であるガザのNGO、ジャバリア・リハビリテーション・ソサエティ(Jabalia Rehabilitation Society:JBRS)が運営する特別支援学校が、2024年10月8日から18日にかけて、イスラエル軍に包囲・攻撃され、JBRSの施設に避難していた人びとやスタッフの家族を含む4名が死亡、10名が負傷しました。

全焼したJBRS

2024年10月から、イスラエル軍は主要な難民キャンプを含む北ガザ県全体を包囲し、住民に退去を迫り、水、食糧、燃料などの生活必需品の搬入を遮断し、過去最大規模の攻撃を行っています。報道によると、今回の攻撃で少なくとも640人が死亡し、パレスチナ自治政府は「ジェノサイド(集団虐殺)が公然と行われている」と非難しています。ガザ北部の住民に対しては、昨年10月にも退避命令が出されており、それでも残った住民は、激しい攻撃と物資不足による飢えに一年以上苦しめられてきました。その中で苛烈に続けられる今回の攻撃で、北ガザ県と住民は壊滅の危機にあります。

JBRSは、1948年に国連によって設立されたガザ最大のパレスチナ難民キャンプであるガザ北部のジャバリア難民キャンプに位置し、主に聴覚障害のある子どもの教育事業を実施するNGOで、ピースウィンズが2023年に実施した若者の就労支援事業や教育施設の電力不足改善事業では重要な役割を担っていただきました。昨年10月にイスラエルの攻撃が始まった後には、特別支援学校の建物を避難所として開放して、22人の関係者が留まり、緊急支援活動を続けていました。

破壊されたソーラーパネル

情勢が悪化した後、JBRSのマヘル所長は中部に避難し、そこで緊急支援の拠点を立ち上げ、これまでピースウィンズと共に約7,000世帯への物資配付を主導してきました。
彼の娘さんは今も3人の子どもと共にジャバリア難民キャンプに残っており、水も手に入らず、3日以上連絡が取れていないそうです。

紛争前に視察に訪れた際。左がマヘル所長

これまでにも、ジャバリア難民キャンプは幾度となく無差別攻撃を受け、JBRSの学校の教員2名をはじめ、多くの関係者が死傷しています。

亡くなったJBRSのスタッフ・関係者とそのご家族に深い追悼の意を表すとともに、今なお苦しみの中にありながらも、懸命に人びとのために支援活動を行うJBRSに心からの敬意を表します。
同時に、一般市民が犠牲になる無差別攻撃をあらためて非難し、一刻も早くこの殺戮が終わるよう強く訴えます。

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