【ウクライナ危機】「医療を通して避難民を勇気づけ、安心させたい」仮設診療所で診療を継続中
ピースウィンズ・ジャパンはウクライナから避難民が流入する隣国モルドバで、人道支援活動を継続しています。本日もキシナウ市内の避難民受入センターに開設された仮設診療所には次々と避難民の方々が訪れ、ピースウィンズ・ジャパンの医師と看護師が診療にあたりました。
これまでしていた治療が戦争で受けれなくなった方々、極度のストレスや長期の避難生活でアレルギー反応が出たり、血圧が上がったり、腹痛に悩まされる方々、避難中に事故に遭われ後遺症に悩まされる方。症状はたくさんありますが、皆さん総じて言い表せぬ「不安」と闘っています。
適切な医療サービスを受けるということが体と心を安定させ、避難生活を乗り越える力になることはもちろん、医療という枠を越え、目を合わせて話を聞き相談に乗る、その行為自体に支援の意義があるようにも感じました。
稲葉医師の診療直後コメント
「自然災害とは少し異なり、戦況は今後も悪化する可能性があります。ウクライナに残る家族、散り散りになった友人、二度と戻れないかもしれない故郷を憂う避難民の方々を前に、安易に励ましの言葉をかけることはできませんでした。かける言葉の見つからない中、自分の力は小さいかもしれませんが、できる限りの医療を通して、避難民を勇気づけ、安心させることが少しでもできたことが自分への慰めになっています。少しでも避難民の方々のお役に立てていたらと」
ピースウィンズ・ジャパンでは、ウクライナ危機で孤独や不安を抱える方々へ必要な支援を届けるために活動を継続してまいります。現地の様子はSNSやHPにおいて随時発信していきます。
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