【広島】災害救助犬「夢之丞」が功労動物賞受賞
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が育成し、広島土砂災害の現場で活躍した災害救助犬「夢之丞(ゆめのすけ)」がこのほど、「第7回日本動物大賞」の功労動物賞を受賞しました。
同賞は公益財団法人日本動物愛護協会が毎年公募をし、動物理解や自然理解に優れた功績を挙げた動物、愛護活動の実践者(団体を含む)に贈られています。功労動物賞は人命の救助等に貢献した動物、人と動物への理解に寄与した動物が選ばれており、今回は「夢之丞」を含む2件が選ばれました。「夢之丞」の受賞理由は以下の通りです。
●災害救助犬 夢之丞 (特定非営利活動法人 ピースウィンズ・ジャパン)殿
殺処分直前に救出。災害救助犬として訓練し、実際に広島の土砂災害の折に救助犬として活躍。国として殺処分ゼロを目ざしながらも、今もって年間12万8000頭が処分される日本の現状に、大きな示唆となる事例であり、今後ますますの活動を期待します。
3月23日に東京都内で行われた表彰式には、「夢之丞」とPWJピースワンコ・ジャパンプロジェクトリーダーの大西純子、ハンドラ―の原田一兵が出席。賞状と盾を受け取り、受賞スピーチを行いました。また、当日はメディアの取材も受けました。4月下旬ごろ、朝日放送「ペットの王国 ワンだランド」(毎週日曜あさ9時半放送)で紹介される予定ですので、ぜひご覧ください。
~災害救助犬「夢之丞」のプロフィール~
推定2010年8-9月生まれ、雄。広島県動物愛護センターで殺処分直前だったところを特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンに引き取られ、災害救助犬の訓練を受けてきた。最初は人間を警戒し、なかなか部屋から出てこないなど心を閉ざしていたが、ハンディを乗り越えて訓練に励み、2014年8月、広島土砂災害の現場に災害救助犬として初出動。現場では行方不明者1名を発見し、「一度人に捨てられた命が人の命を救う」という目標を実現した。※4月下旬、夢之丞の本(児童書、金の星社)発売予定!
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