高校生向けにスーダンの水事情についてのセミナーを開催
8月18日(水)に、鎌倉市と同市平和推進実行委員会の主催で、「高校生のための国際協力セミナー」が開かれ、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)海外事業部の齋藤雅治がスーダンの水事情について報告しました。
当日は、神奈川県内の高校生男女20名が参加しました。報告では、1日に1人当たり平均300リットル以上を消費している日本の水事情と、1日に約20リットルで暮らしているスーダン南部の実情を対比しながら紹介し、毎日学校から帰ったら数時間かけて水くみに行く、スーダンの女子学生の苦労や、乾期には水を求めて村ごと移住を余儀なくされる、現地の人びとの暮らしを実感してもらいました。
井戸を使う人びと
(C)Peace Winds Japan
報告の後は、4人ずつの5グループに分かれ、それぞれのグループが、井戸の建設を待つ2つの村、両村を管轄する郡庁、PWJ、助成先の立場になって、1本の井戸建設を決めていく「ロールプレイ・グループワーク」を行いました。高校生たちは、与えられた情報を頼りに、どのような点を訴えたら自分たちの村に井戸を作ってもらえるか、あるいは、何を判断材料として村を選択するか、について、真剣な話し合いを行いました。
日本で高校生活を送る彼らにとって想像することもなかなか難しい、スーダンの人びとが直面している水をめぐる困難な状況を、ひと時でも自分の問題として考える場を提供することができ、有意義なセミナーとなりました。
なお、本セミナーの実施については、鎌倉・逗子地区のケーブルテレビ「JCNプラスチャンネル」の番組「鎌倉市からのお知らせ」で8月28日から放映される他、鎌倉朝日新聞社が発行する「鎌倉朝日」9月1日号に関連記事が掲載されます。
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