人に捨てられた夢之丞が人の命を救うために
「人に捨てられた犬が、人の命を救う」そんな夢に挑戦する救助犬候補がいます。
夢之丞(オス)2歳。子犬のとき捨てられ、県の動物愛護センターに収容されていました。
まもなく殺処分される運命にあったところを、ピースウィンズ・ジャパンが譲り受けました。
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夢之丞は当初、人に対する脅えがきわめて強く、ドッグトレーナーの佐野に決して心を開こうとしませんでした。
しかし、佐野の地道な努力が実り、救助犬候補として訓練を受けるようになりました。
その頃から、夢之丞と佐野は、「人に捨てられた犬が人の命を救う」という夢に向かって歩み始めました。
その夢之丞に最近、大きな変化が見られるようになりました。
佐野の遠隔指示に従って前、右、左などに的確に動くことができるようになり、足場の悪いところや物陰にいる人のところまで行って吠える訓練にも意欲を見せ始めました。捜索訓練につながる着実な前進です。
シェパードやゴールデンレトリーバーなど、訓練仲間のエリート犬には遠く及びませんが、彼らに刺激を受け、その背中を追っているようにも見えます。
「自信と積極性が増し、訓練内容を習得するスピードが目に見えて上がってきました。
普通の犬にとっては大したことじゃなくても、もともと夢之丞が抱えるハンディを考えれば、大きな一歩といえる」。そう佐野は感じています。
現状では視覚や聴覚で人を追いかけ、咆哮するという段階にとどまっていますが、次第に鼻を使うことを覚えていけば、本格的な捜索もできるようになります。
夢をただの夢で終わらせないために、夢之丞と佐野の挑戦が続きます。