【アフガニスタン】新しい事業を開始しました!
新型コロナウイルスによる新たな脅威
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が事業を実施するのはアフガニスタン東部、パキスタンとの行き来が盛んなナンガルハール県の中でもよりパキスタン国境付近に位置する4つの郡です。この地域は、70年代のソ連侵攻やその後の内戦時代、9.11後の米軍等の介入などで、様々な武装勢力が戦闘を繰り広げてきた、国内屈指の危険地として知られてきました。
不安定な治安のため国際支援や政府の公共サービスなどが届きづらく、人々の生活は長い間困窮していました。本来は保障されているべき学校や病院といった施設も、ほかの地域に比べて圧倒的に不足しています。近年は政府側の力が強まり、治安が少しずつ改善されてきましたが、生活環境は厳しいままです。そこに、今年に入ってからの新型コロナウイルス禍が、人々の苦しい暮らしにさらに追い打ちをかけました。感染拡大とそれに伴うロックダウンの措置や経済活動の縮小により、多くの日雇い労働者が職を失い、さらに国境の閉鎖も影響して物流が制限され、食糧価格が高騰しました。
生活困窮者への食糧支援
PWJは、長老や地元の青年グループ、地方行政の役人など関係者と協議し、紛争に加え新型コロナウイルス禍で困窮する人々への食糧支援に乗り出しました。飢餓すら起きているという情報もあり、食料確保は現地の人々にとっての喫緊の課題です。この支援により、対象4郡で最も困窮している計280世帯の家族が、小麦、米、食用油、豆、塩、砂糖といった基本的な食糧を購入できるようになります。
いざ、コミュニティへ!
事業が開始してからしばらくは、ジャララバードで数々の調整会議や活動許可を得るための事務作業が続きましたが、9月下旬、ついにスタッフが活動地に赴きました。その地域出身のボランティアさんたちが先立って地元の長老やリーダーたちと協議し、苦しい生活をしている家庭を調査してリストを作成していたので、そのリストに基づき、スタッフが実際に各家庭を訪問して生活状況を把握するという作業を行います。
家庭訪問には必ず女性スタッフが加わります。当地の文化・慣習により、外部からの男性は家の中に入ることができないため、家の中の状況を確認するために入れてもらえるのは女性スタッフに限られるからです。男性スタッフは訪問先の家族の男性から、女性スタッフは家の中に入って家族の女性から話を聞くという体制で、必要なデータを集めて回ります。
家庭訪問による調査を経た後に最も困窮している家庭が選ばれ、今回の食糧支援の対象となります。一刻も早く、必要な場所に、必要な支援が届けられるよう、スタッフ一同努めてまいります。
※本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金やみなさまからのご寄付により実施しています。
継続的な支援を実施するために、皆さまからの温かなご支援・ご協力をお願い申し上げます。
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■クレジットカードでの受付
■郵便局でのお振込
口座番号:00160-3-179641
口座名義:特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン
通信欄 :「アフガニスタン事業支援寄付」と明記してください。
■銀行でのお振込
三井住友銀行 青山支店
口座番号:普通 1671932
口座名義: 特定非営利活動法人 ピース ウィンズ・ジャパン広報口
※銀行振込はお振込み人様を特定できません。お振込み後に、HP問合せフォームよりご連絡ください。
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は2014年12月、広島県より「認定NPO法人」として認可されました。これにより、PWJへのご寄付は、寄付金控除の対象となります。くわしくは寄付金控除(認定NPO)についてをご覧ください。
※様々なサポートをするためにご寄付のうち最大15%は運営費(事務所の管理運営費、調査・提言活動のための費用など)として活用させていただきます。また、今回の支援が終了した場合、今後のレスキュー及び被災者緊急支援の準備に活用させていただきます。