【インドネシア豪雨 緊急支援】2週間経っても引かない水、被災地を襲う雨の脅威

インドネシア・スマトラ島が豪雨に見舞われてから、すでに2週間あまりが経過しました。しかし、今も日毎に犠牲者の数が増え続けるなど、被害の全容はまだ見えておらず、未だに浸水が続いている地域も多くあります。現在、インドネシアは雨季。再びの雨による被害の深刻化が警戒されています。
そのような状況のなか、現地入りしたピースウィンズの支援チームは、緊張感を保ちながらも支援実施に向けた調査を急いでいます。
今も水が引かず…ボートなしではたどり着けない被災地

北スマトラ州の州都メダンから、車で北西に2時間ほど進んだ先の街、タンジュンプラ。豪雨による洪水の被害を受けた地域の1つです。現状を把握するため訪れた支援チームの目に飛び込んできたのは、被災から10日以上が経過したとは思えない衝撃的な光景でした。

道や家、そして学校など、道路のすぐ傍にある区画が、今も水没したままになっています。地形条件から水が一向に引かないのだといいます。
水はかなりの深さがあり、移動しようとすれば全身が水に浸かってしまうような場所もあります。このため、家の敷地内をボートで移動する人や、なかにはまるでプールのように泳いで遊んでいる子どもたちの姿もありました。
進んでいくうちに、浸水は道路にまで及んできました。

このような深刻な状況も、被災地が直面する厳しい現実の一端でしかありません。この一帯で被害の中心となっている場所に行くためには、ボートが必要とのことです。
広範囲での甚大な被害、私たちにできる最善の支援は

水没した地域から車で20分ほどの場所にある自治体の庁舎では、敷地内に設置されたテントや建物内に、260名を超える避難者が身を寄せていました。メダンから今も道路が通じているこの場所には、食料などの必要な物資は届いているとのこと。しかし、洪水で家や仕事など何もかもを失った人びとは、将来の不安に苛まれているといいます。子どもたちももう10日以上、学校に通えていません。

今回、豪雨の被害を受けたスマトラ島は、日本の1.3倍の面積を持つ広大な島です。被害の深刻な北西部の3州だけでも、場所によって異なる被害状況や被災者のニーズを把握し、今もっとも必要とされる支援を的確に判断するのは困難を極めます。
こうした中で真に被災地の助けになる支援を行うため、支援チームが急ぎ取り組んでいるのは、現地で活動する団体との情報交換、そして関係構築です。地元に密着して支援活動を行っている団体からそれぞれの活動地域の情報を得て、また状況をよく知る彼らと協力して支援を行うことで、限られた支援のリソースを最大限生かして被災者の力になることを目指しています。

今回被害の一端を垣間見たタンジュンプラでも、現地で活動する団体と接触し、皆さまのご支援を被災地に最良の形で届けるための検討を急ぎ進めています。
皆さまのご支援が被災地の力になります。引き続き温かい応援をどうぞよろしくお願いいたします。
クラウドファンディングからご支援が可能です
▶READYFOR
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