“ピースウィンズ団地”で帰還民が新生活
2007年暮れのレポートで、リベリア北西部ロファ州での帰還民への住居建設支援を紹介しましたが、今回はその続きです。報告が遅くなりましたが、2007年の事業として、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は合計20戸を建て、リベリア政府から提供された土地には3戸を建てました。この住居では、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と現地政府との話し合いで決められた帰還民がすでに新しい家では生活を開始。低コストで住居を帰還民に提供できたということでUNHCRリベリアも成果を強調しています。
セレガロード沿いに並ぶ3軒の家
(C)PWJ/Maho MIURA
州都ボインジャマのPWJ事務所やUNHCR事務所からも近いセレガロード沿いにはPWJが建設した3戸がきれいに並んでいます。規模は小さいですが、ここが“ピースウィンズ団地”です。市中心地に程近く、市場にも歩いていける距離で、住民たちは口々にPWJに感謝の意を表してくれます。地元で手に入る材料を用いて、家の裏に煮炊きをするための台所スペースを自分達でつくっている家族もありました。
家の右に見える「わらぶき」が居住者が自分で作った台所
(C)PWJ/Maho MIURA
写真で見ていただければわかるように、今は住居の周りはまだまだ草むらです。しかしその場所の利便性から数年後には住宅が増加することも予想されます。セレガロードに住む3家族をみてもわかるように、リベリアの人たちは自分たちの国に戻ってきて、国連やNGOの助けのもとに、自分たちで一歩一歩前に進もうと努力しています。セレガロードがそしてリベリアが、リベリア人の手によってこれから発展していくことを願っています。
(C)PWJ/Maho MIURA