【パレスチナ】ガザ中部の避難民キャンプで野菜を配付しました
ガザ地区では現在、確認されている死者が4万人を超え、負傷者は9万人に達しました。また、ガザの人びとの約85%にあたる190万人以上が住んでいた家を追われ、国内避難民となっています。
ピースウィンズは、2023年10月のイスラエルとガザ間の武力衝突開始直後から、食料やせっけんなどの衛生用品や赤ちゃん用品などの生活物資、飲料水の配付や、障害のある人たちがそれぞれの必要を満たすための現金給付などの緊急支援を続けています。
2024年7月には、パレスチナガザ地区中部デール・アル・バラハの避難民キャンプで、トマトやピーマンなど数種類の野菜をパッケージにして配付しました。
ピースウィンズの支援を受け取った方々からは以下のような声が寄せられました。
「食料パッケージの量に大変満足しています。自分で購入しようと思うと、提供される量の4分の1も買えません」
「みんな自分の分け前がもらえることを知っているので、何の問題もなく自分の順番を丁重に待っています 」
「水へのアクセスは、人間の生活の基本です。安全でない飲み水は、死を宣告されるようなものです。急性の下痢性疾患も同様に危険です」
こうした声を聴くと、現地がいかに深刻な状況かということと同時に、過酷な状況にあっても人びとが秩序を保って暮らしているということが伝わってきます。
10月で大規模な武力衝突から1年が経つガザでは、いまだ多くの一般市民が命の危機に晒されており、最悪を更新する状況が続いています。
ピースウィンズは、今後も脆弱な立場に置かれた人びとに寄り添い、少しでも状況を改善できるよう活動していきます。