【東ティモール】洪水の被害拡大!劣悪な環境での避難生活は続く
ピースウィンズ・ジャパンは、4月4日未明から5日にかけて降り続いた大雨により大規模な洪水が発生し被害が出ている東ティモールの首都ディリで、4月5日より緊急支援を開始しています。
4月9日には国際連合の声がけで各国の大使、国際援助機関、PWJのようなインターナショナルNGO、東ティモール政府が一堂に会して、支援方針・情報共有のミーティングがあり、色々な経験や支援力を集結しての東ティモールの支援が本格的になってきました。
昨年の水害の際には、このようなミーティングや避難所開設もなかったことから、今回の洪水被害の大きさを改めて感じざるをえません。
正式に確認された避難所はディリ市内だけで40箇所に増えており、避難民は2315世帯、13554名、避難所で生活はしていないものの、自宅の浸水被害に合った人の合計は20000人を優に超えているようで、コロナウイルス感染拡大によるロックダウン中の災害であった事から、一部避難所では既にクラスターも発生しており、空気の循環が悪い避難所は、感染拡大防止の観点から閉鎖の必要があるなど、コロナ禍の支援の難しさも浮き彫りになっています。
PWJでは緊急物資の配布と並行して、複数チームで被災者の聞き取りを行っていますが、毎日色々な情報が届きます。
避難所はすでにいっぱいで入れず、他に避難できるような屋根のついた広い建物が他にないため、豚小屋として使っていた建物に避難している人達の存在や、屋根がある場所がないのでその辺で寝ながら避難している人。また、海沿いの湖の周りに住んでいたが、洪水によって海と湖が繋がってしまい、水が引いた後も湖にワニが残っている。最低でも5匹いるようで、自分達が飼っていた家畜が食べられるなどの被害が出ているが、怖くて掃除しに戻ることができないので避難所にいるしかない、という話もありました。
避難していたイネスさん(29)にお話をうがいました。
「夫と3歳と1歳の子どもの4人家族です。洪水で家の中に川と海から水が一気に入って来てどんどん家の中が水浸しになり、怖くなって避難しました。
昼の間は夫が家を片付けに行っていますが、被災者のほとんどがスコップやほうきが流されてしまったため、みんなで貸しあっているため掃除が進みません。夫はココナッツ売りをしていますが、いつになったら仕事を再開できるかわからないため心配です。
セメントの上で寝るのは辛いけど、泥で埋まってしまった家で寝るよりいいです。
夜になると子どもが怖がって泣くので早く家を片付けて戻りたいと思っていますが、いつになったら戻れるのか不安です。」
大きな避難所には支援物資が届き始めましたが、PWJはどんどん広がる小規模な避難所でも調査を行い、継続して物資配布を行う予定です。
尚、災害発生後連絡が取れていなかったPWJスタッフの3名とは連絡が取れました。ご心配いただいた皆様、ありがとうございます。
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ピースウィンズ・ジャパンでは東ティモール洪水被害に対し緊急支援を開始します。
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