【トルコ・シリア大地震】速報 現地スタッフからの報告・被災者の声
トルコ・シリア大地震 現地からの報告 Day2
トルコ南東部、シリア国境に近いガジアンテプ市付近で、2023年2月6日、M7.8の大地震が発生。強い余震も続いており、厳冬期の中で、死者が7,266人、負傷者が25,000人と報告されるなど、甚大な被害が発生しています(2月7日時点、OCHA)。
死者・負傷者は今後も増え続ける見込みで、建物の倒壊を恐れて、雪の中や車の中で過ごされる被災者も少なくありません。
厳冬期の寒さと余震の中、助けを待つ人々のために
ピースウィンズ・ジャパンでは、発災当日の2月6日夜、日本から医師などの緊急支援チームを派遣。これまでも協力してきたトルコの提携団体GEAとともに支援活動を行います。
2月7日から緊急チームは震源地ガジアンテプに近いオスマニエまで入り、物資配付などの支援活動を開始し、避難所を訪問してニーズ調査も行えました。
被災地に点在していた避難所の現在
現在の避難所は大きなところに集約されつつあり、そのどこに行っても様々な物資へのニーズが高いことも分かりました。また、トルコのシリア国境沿いのハタイ県の被害がとても大きいことも把握できたのですが、ハタイ県に向かう道路が寸断されており、現在のところ支援を届けるのが難しい状況です。
ピースウィンズは、少しでも多くの方を支援できるように、人命救助はもちろん、被災者の方々が早く元の生活に戻れるように、皆様の気持ちとともに、総力を挙げて支援活動に取り組みます。
私たちだからこそ、守れる命があると信じて。
支援の状況(日本時間2月8日正午現在)
【捜索・救助支援】提携団体と連携
発災直後からトルコの提携団体GEAと連携を取り現地に向かっています。(写真:GEAとの訓練風景。)
【医療支援】現地準備開始。
医師2名、看護師1名など、医療チームを派遣。ニーズ調査と医療支援の準備を始めています。
【緊急物資支援】2月7日から配布開始。
地域によっては既に燃料・食糧が途絶えつつあるという情報もあり、現地に向かう途中でも物資調達を行い、ただちに現地で配付を実施。他にも、現地のニーズを調査して、支援を実施する予定です。
現地で物資配付とニーズ調査を行ったスタッフから
「通れる道を確認しながら移動を続け、被災地に入ると、厳しい冬の寒さの中、たき火などで暖を取り、耐え忍ぶたくさんの支援者の方々の姿が印象的でした。すでに293人が亡くなられたと報告されている被害の大きかったオスマニエという地区で、被災者からお話をうかがい、物資の配付を行いました。
夜が寒いので避難所のテントではなく車中泊をされていること、毛布が必要であること、パン屋さんには行列が出来ていること、赤ちゃんと一緒の家族はベビーフードが必要であることなど、大変な状況をリアルにうかがうことができました。
今回配付した物資は、移動の途中、アダナという都市で購入したものです。被災地の方にお会いして、さらにニーズにあった物資配付に取り組む予定ですが、今回はどこに行っても必要とされるようなものを中心に購入しました。水、パンなどの食料、たくさんのお菓子や野菜ジュース、衛生用品、たとえばウエットティッシュや歯ブラシ、女性用の生理用品、ベビーフードなどです。
それでも、少しでも現地の人のニーズにあったものを提供できるように、トルコ人・通訳として一緒に活動してくれているスタッフには、自分が子どもの時に好きだったお菓子を選んでもらうなど、工夫をしています。
地震直後からたくさんの方々から支援金をいただいており、そのおかげでこのような物資もすぐに調達できますし、そのような支援者のみなさんのお気持ちを現場に届けていきたいと思っています。
ひきつづき、厳冬の寒さのなかで助けを待つ人々のため、支援活動に全力をつくします。」
私たちの支援活動は、皆様のご寄付により支えられています。
皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。