「笑顔で人をつないでいく」〜支援とボランティアの架け橋〜 【PWJスタッフによるボラインタビュー】
今回は、PWJスタッフ櫻井によるインタビューを通じて、ボランティアメンバーの活動と素顔を紹介します。
お話を伺ったのは、2004年から9年以上もボランティアとして活躍されている、笑顔が素敵な海老澤さん。子どもの手がはなれ時間ができたため、興味のあった分野の国際協力に携わっているNGOやNPOのボランティアを探していたところ、ピースウィンズ・ジャパン(以下PWJ)との縁が始まりました。
ボランティアを始めた翌年2005年1月にはコア・ボランティア(以下コアボラ)となり、ボランティアさんからのメールの対応や、オフィスツアーに来られる方の案内などを主に担当されています。ボランティアさんは常時100~200名の登録があり、その方々を海老澤さんともう一人のコアボラである東海さんの2名でまとめています。
そんなボランティアとしてたくさんの経験をお持ちの海老澤さんに、特に印象に残っていることは何ですか?と質問してみました。すると少し考えた後、「やっぱり東日本大震災のときですかね・・・」と表情を曇らせながらも話して下さいました。
「あのときはとにかく待ってもらうしかなかった。」
想定を超えた大災害のなか、毎日増え続けるボランティア志願者の対応のため、普段は週一のところ、週四日以上、土日も対応に追われていたそうです。しかし現地に派遣できる人数やお願いできる仕事は限られている。ボランティアをしたいという気持ちがあっても、とにかく現場に人を送ればいいわけではない、という災害ボランティアの難しさを痛感したといいます。コアボラだからこそのやりきれない思いがあったのでしょう。「もっとやりようがあったのではないか」と当時を思い出すように、悔しそうな表情を浮かべていました。
そんな経験をふまえ、「またいつ起きるかわからない次の事態に備えてPWJの事業内容も動いている。 それに合わせてボランティアの体制も整えないと」と力強い言葉。スタッフとボランティアを「つなぐ」コアボラとしてのプロフェッショナルな心意気を感じました。
また、「以前のメンバーに久しぶりに会って『今も続けて下さってありがとう』と言われると、とてもうれしい。」と、ボランティア仲間の話をする海老澤さんはとても活き活きとしています。スタッフとだけではなく、ボランティア同士を「つなぐ」。海老澤さんの笑顔で、たくさんの人びとがつながってきたのですね。そしてこれからもたくさんの人びとをつなげてくれることを期待しています。
【聞き手:コミュニケーション部 櫻井綾子】
