【ネパール雷雨】319世帯約2400人に生活必需品や寝具を届けました
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、3月末に雷雨・竜巻で被災した319世帯(約2400人)に、物資を届ける緊急支援を実施しました。配布した物資は、食器・食料、衛生用品、蚊帳、敷布団、キッチンコンロなどです。
支援物資を受け取ったダミットさん(56)夫婦は、蚊が入ってくるテントの中で、厚手のレジャーシートのようなものを敷いて寝ていたため、「今までは本当に大変だった。もらった布団でゆっくりと眠りたい。」と語ってくれました。
PWJネパール駐在代表の山本裕子によると、被災地の周囲の建物はほとんど吹き飛ばされているため、被災者の多くが外で炊き出しを行っているそうです。ただ、天気が悪いと火事の危険性があるのでテント内で薪をたくことはできず、火が使えなくなってしまうそうです。ご飯の時間になっても、食料があっても、調理できない問題が被災地ではありました。
そのような状況を受けPWJは、半屋内でも使えるキッチンコンロも支援物資としてお届けしました。他の物資に比べてキッチンコンロの入手は難しかったのですが、何とか被災後1カ月以内にお届けすることができました。
山本が初めて被災地を訪れた日も、小さな嵐が起きていました。30人余りの命を奪った被災当時を思い起こさせ、住民はテントへ逃げ、人々の悲鳴があちこちで響いていました。まだ、災害のつめ跡はいたるところで見られました。
「それでも、被災した人々はとても前向きです。」と、語ります。すでに自分たちの力で、家屋の修繕を始めている人々もいれば、仮設テントの横で結婚式を挙げた人々もいたそうです。
「私たちが配布した物資だけで、避難生活の全てが解決されるわけではありません。しかし、蚊帳と布団でゆっくりと体を休められたり、コンロで料理がしやすくなったり、バケツが毎日の水くみを楽にしたり、トーチライトで夜も明るく過ごせたりすることで、少しでも安心できる生活がおくれることを祈っています。」と山本。
今回の緊急支援事業は、この物資配布をもって一旦終了となりますが、PWJは引き続きネパールでの活動を継続してまいります。
※本事業はジャパンプラットフォーム助成金および皆様の寄付金によって行っています。
今回のネパール雷雨被災者支援を含めたネパールでの活動に、皆さまからの温かなご支援・ご協力をお願い申し上げます。
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た、今回の支援が終了した場合、今後のレスキュー及び被災者緊急支援の準備に活用させていただきます。