【ウクライナ】モルドバ人家庭で暮らすウクライナ避難民に支援物資を届けました
ピースウィンズは、モルドバで避難生活を続けるウクライナの人々に支援物資を届けています。UNHCRによると、ロシアによる侵攻から1年以上がすぎた今も10万人以上が隣国モルドバで暮らしています。その中には避難所ではなく、モルドバの一般家庭の厚意でホームステイする人も数多くいます。
これまでも、キシナウ、バルチ、クリウレニ、グロデニ、ドンドゥシェニ、カフルといったモルドバ各地で、避難してきた人たちが厳しい冬を乗り越えられるよう、ピースウィンズは暖かい食事や電気暖房器具、寝具、衣類、靴などを届けてきました。
スタッフから冬用ジャンバーを受け取った女の子
3月末に訪問したのはニスポレニとクリウレニで、モルドバの人々の家で暮らすお年寄りや女性、子どもたちを中心に55世帯145人の人々に支援物資を届けました。
パッケージには、こんなものが入っています。
シーツセット、タオルセット、暖かい飲み物(紅茶とコーヒー)、女性用衛生用品、おむつ、懐中電灯。受け取る人の必要に応じて品を選びながら手渡しています。
パッケージの中身
支援物資を受け取ったうちの一人は36歳のマリアさんと、7歳の娘のアリッサさん。
二人はロシアによる侵攻直後の2022年3月にウクライナのニコラエフから逃れてきました。ロシアのミサイル攻撃を逃れるため、わずか数時間で避難の支度をしなければならなかったため、持ってくることができたのは、最低限の書類と衣類、そして愛犬のシンバだけでした。
マリアさんと娘のアリッサさん
二人は今、クリウレニ地区バルタタのホストファミリーと暮らし、アリッサさんは地元の学校に通っています。母親のマリアさんは幼稚園の先生の助手として働いています。
支援物資を手渡すと、目を潤ませながら語ってくれました。
「良いものをいただけて助かりますし、出費も抑えることができます」
モルドバの4月の平均最低気温は4度と、まだまだ寒い日が続きます。引き続き、心と体を温める支援物資を届けていきます。ご支援をどうぞよろしくお願いします。