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【ミャンマー】避難生活を理由に、子どもたちの身の回りの清潔を後回しにさせたくありません

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Yahoo!募金【ミャンマー人道危機】命の危険が迫る避難民に緊急支援を
 
タイにあるミャンマー避難民の子どもたちが通う移民学校では、夏休みが終わりました。5月中旬から学校が再開されたのに合わせて、ピースウィンズは6月から、緊急支援の一環として、石鹸、歯ブラシ、歯磨き粉、シャンプー、洗濯粉、生理用品などの衛生用品4か月分を1ヶ月ごとに分けて届けています。
 

倉庫に納品された衛生用品

 
ミャンマーでの戦闘が激化するに伴って、タイ側に避難する人々が増えることから、お米などの最低限の食料は、国連機関や民間の支援団体によって単発的な支援が行われていますが、衛生用品の支援は不足しています。正確な統計はありませんが、近隣のクリニックの歯科受診件数のうち、口腔内を歯磨きで清潔に保っていないことが原因の歯周病が多いことが報告されています。
 

生理用品、石鹸、洗剤、歯ブラシなど

 
今回の衛生用品の配付は、タイ現地の提携団体と話し合い、ターク県メソト郡、ポップラ郡、オンパン郡の16校、約1500人の生徒たちを支援対象としました。これらの学校の子どもたちの親はミャンマー国内で避難生活を送っている場合やタイで出稼ぎをしている場合など様々なですが、親からの仕送りが無い場合や少額しかない中で寮生活をしている子どもたちが多くを占めています。親元から通う場合でも、対象の学校のひとつでは、ゴミ集積所近くの居住区で、親たちはゴミ収集販売をしたり、また、ある学校では親が牛市場で働いたりするなどの経済的に貧しい労働者たちが住む村にあります。
 

避難民や移民労働者の住む集落。竹など簡易な材料の家々

 
活動開始前に調査した2023年12月時点からさらに戦闘が激しくなり、生徒数の合計は1500人から2000人以上に急増していました。私たちが現時点で用意できる数は、当初の計画通り1500人分でしたので不足していましたが、提携団体の努力で不足の500人分はなんとかドナーが見つかったということでした。
 
なお、ミャンマー国での通常の学校教育は16歳までですが、ミャンマー国内の紛争や貧困のため学校に通えなかった子どもも多く、タイの移民学校に通う生徒には、年齢の高い子どもも多く含まれています。その多くはミャンマー・カレン族ですが、中にはモン族やカヤー族、チン族、カチン族、ビルマ族出身の子どももいて、民族構成は多様です。
 

寮での食事準備風景

 

男子寮の様子

 
このように様々な事情で、ミャンマー各地から逃れてきた子どもたちが、タイの移民学校でなんとか生活しています。食べること、学ぶことに加えて、今回の支援によって、少しでも衛生的で、健康的な生活を送れることが期待されます。
 
この支援は、個人・法人の皆さまからのご寄付ならびに、ジャパンプラットフォームからの助成を受けて実施しています。

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