【中東危機】レバノンで数万人以上の避難民、一刻も早い支援実現へ
イランへの攻撃を発端に、中東で広がっている戦火と混乱。現地の状況についてさまざまな情報が飛び交っていますが、間違いないのは、罪のない多くの一般市民の生活が脅かされているということです。1人でも多くの人を支えるために、私たちピースウィンズはまずどう動いていくのか、海外事業部長の山本理夏が現状について話します。

南部から数万人が避難、シェルターはすでにパンク
報道でもあるように、イスラエルとアメリカがイランを攻撃したことを発端に、今回の危機は始まりました。現在、イランの一般の方々の生活の状況や、今回の攻撃を受けた避難などについて情報収集を続けています。今のところ、例えば大きな避難民キャンプができているなどの情報は入っていません。ピースウィンズとしてイランで困っている方々に対してどういう支援をしたらいいのか、現在は情報収集中という状態です。
一方で、イスラエルの地上侵攻を受けたレバノンでは、具体的な支援に向けて動き出しています。私たちは昨年もレバノンで避難されている方々に対しての食糧支援等を実施していたので、現地の信頼できる提携団体と今もつながりがあり、すぐに連絡をとり、現地の状況を聞くことができました。
レバノンでは、攻撃を受けた南部から、そこに住んでいた何万人もの人たちが、身を守るために首都ベイルートに向けて避難をしている状況です。道が大渋滞しているだけでなく、彼らが向かっている避難先も大変な混雑です。2024年のイスラエル侵攻時に避難して以来まだ帰れていない避難民が残っているところに、新たに大勢の人が避難してきているので、144ある避難シェルターはすでにいっぱい。車中泊をしたり、野宿したりして過ごしている避難民の方も多くいます。

今提携団体と、一刻も早い支援の実現に向けてやり取りしています。今何が一番必要とされているのか、どうすれば一番必要とされている方々にそれを届けることができるのか、といった具体的なやり取りを開始することができています。
今、中東全体で飛行機が止まっていて、ほとんどの周辺国、関係国も飛行場が封鎖されています。私たちが日本から直接飛んで行って支援を届ける、ということはまだ難しいのが実情です。しかし、このような提携団体さんが現地の大変な状況を伝えてくれています。彼らと連携しながら、できることを直ちに始めたいと思っています。
報道に映らない「普通の人たち」の暮らしに思いをはせて
私たちがずっと支援を続けているパレスチナのガザ地区は、今回の攻撃があったために、再度封鎖され、色々な物資や燃料が届かない状況になりました。 燃料が届かないと、私たちが行っている給水の支援を含め、ガザの人たちに電気や水道や安全な水などが届けられなくなるので、とても心配しています。
今回の危機について日本では、石油価格の高騰や株価への影響などを論点とした報道も目立ちます。ですが、テレビの映像で見る攻撃の下には家や学校などがあり、そこでは一般の人たちが普通の生活を送っていたこと、そしてその人たちが今、命を守るために逃げなければいけない状況にあるということに、ぜひ思いをはせてほしい。そのうえで、今できるアクションをぜひ取っていただけたらと思います。
