【ウガンダ】栄養豊富な野菜とともにチームワークも育て!
「人参の種を初めて見た!」
興味津々の子どもたちが、手渡された種を土に混ぜて、畑に植えていきます。畑で活動するのは、ウガンダ西部、チャカII難民居住地区にある小学校の環境衛生クラブの生徒たち。指導をするのは、ピースウィンズの農業研修を受けた、コンゴ民主共和国からの難民やウガンダ人の農家たちです。

この難民居住地区では、ウガンダの保健省が子どもの栄養失調の発生率が「危機的」であると指摘しているほど、栄養不良の問題が深刻です。炭水化物、脂質、タンパク質、そしてビタミンを含んだ野菜など、バランスのとれた食事をとることは、子どもたちの体の成長に必要ですが、食物を十分に手に入れることも難しいなかでは、簡単なことではありません。それでも、例えば野菜だけでも学校や自分の家で育てることができたら、食事の栄養バランスは良くなります。少しでも健康に気を付けた食事を意識し、さらに実践できるように、2025年10月、この小学校では、環境衛生クラブに所属する生徒と農家が協力し、学校の一角に菜園を設置しました。3ヵ月後、その菜園ではキャベツ、人参、玉ねぎ、ビートルーツ、トマトなどさまざまな野菜がすくすくと育っています。

「教室で学ぶだけでなくて、実際に植えて育てることで、野菜の種の形や、どうやって野菜が大きくなるのかがわかりました。」
環境衛生クラブの一人、マリアさんはそう話します。同じクラブのアヒミディウェさんは、学校菜園で習ったスクマウィキ(ケールの一種)とトマトを家でも育て始めました。トマトは料理によく使う野菜のひとつなので、いつかもっと広い土地でたくさんのトマトを育てたいそうです。

学校の休み中も、環境衛生クラブの生徒たちは定期的に学校菜園に来て、水やりや草むしりに取り組んでいます。手をかけた分だけしっかり育っていくことにやりがいを感じるだけでなく、学校菜園活動を通してチームワークを学ぶことができ、休みの日もメンバーと一緒に活動することが増えたことがうれしいと、マリアさんもアヒミディウェさんも言います。
「一緒に農作業をすることで、チーム全員が同じ目標に向かって努力しています。休暇中、自分が水やりに来られない場合でも、友人たちがサポートしてくれます。」

クラブの生徒たちは、学校菜園での学びを、1,000人以上が通うこの学校の他の生徒にも伝えていきます。この学びは、栄養バランスへの意識を高め、野菜を自宅などで育てて野菜を買うお金の節約ができるようにするだけでなく、難民とウガンダ人という枠を越えた協働の楽しさをももたらすことになりそうです。

本事業は、外務省の日本NGO連携無償資金協力による助成、ならびにみなさまからの温かいご支援により実施しています。今後ともウガンダでの事業へのお力添えのほど、よろしくお願いいたします。


