ウガンダUGANDA
ウガンダでの活動
2016年12月より、南スーダンからの新規流入難民に対する支援ニーズの高いウガンダ北部の難民居住地区で、緊急支援/復旧・復興支援活動を継続しています。
2019年からはウガンダ西部チェゲグワ県にある難民居住地区にて、ホストコミュニティやコンゴ民主共和国からの難民を対象に手洗い場の設置やトイレの建設、衛生普及活動など、給水衛生支援活動を実施しています。
また北部、西部両地区にて女性支援センターを建設し、そこで女性の自立・生計支援のために、裁縫や美容といった生活能力トレーニングの実施および福祉相談を行っています。
ピースウィンズは、女性、こども、高齢者や障がい者など、特に支援を必要とする人々を重点的にサポートし、ウガンダでの活動を展開しています。
ウガンダの基礎データ
- 大陸・エリア
- 国・地域
- 首都
- 面積
- 人口
- 言語
- 民族
- 宗教
ウガンダで解決したい課題を教えて!
ウガンダ共和国(以下、ウガンダ)は、過去に自国から発生した難民を周辺国に受け入れてもらった歴史的背景から、周辺国からの難民の受け入れに寛容で、主に南スーダン共和国やコンゴ民主共和国からの難民を153万人以上(2023年10月末現在)も受け入れている、アフリカで最大の難民受け入れ国です。
難民は、「難民居住地区」と呼ばれる地区に小さな土地を与えられ、現地の住民とともに生活を送っています。
そんなウガンダでは、周辺国からの難民の流入が続く中、現地住民と共有している様々な資源や施設、公的サービスの不足が課題となっています。
特に、食料、水、医療、教育といった基本的な分野の課題解決が重要です。また、難民と現地の人びとの共生が長期化する一方で、多くの難民や現地の人びとは、経済的そして社会的に自立して生活を送るための知識やスキル、機会が不足し、貧困から抜け出せない状況です。
そうした人びとが一歩を踏み出す機会を得て、より尊厳や自信を持って生きていく、難民と現地住民が協働しながら自立していく環境を作ることが目標です。
ピースウィンズの活動を通して、改善されたことを教えて!
2017年にウガンダでの支援活動を開始してから、水と衛生、学校環境、女性たちの自立を支える支援に特に焦点を当てて活動しています。直近では、以下の5つの取り組みを行ってきました。
・女性支援センターでの職業訓練とカウンセリングの実施、自己実現の機会の提供
➡ 女性たちが裁縫や美容、石鹸制作のスキルを活かして、収入が得られるようになったりました。困りごとも気軽に相談できるようになりました。
・水道や井戸等の給水設備整備
➡ 衛生的な水が手に入り、水汲みに行く時間も短くなりました。
・学校での女生徒用更衣室設置、月経用品等配布
➡ 月経が理由で学校を休んでいた女子生徒が学校に来られるようになり、勉強の遅れや退学の心配が軽減されました。
・学校での月経や衛生習慣に関する啓もう活動
➡ 月経について女子生徒がからかわれなくなり、生徒同士や先生と話しやすくなりました。また、トイレ利用後や食前に手を洗うようになりました。
・障害や年齢のため身体的課題を抱える人びとのためのトイレ・水浴び場設置
➡ トイレに行きやすい環境になり、野外排泄が減少しました。人目や身の安全の心配なく、トイレや水浴びができるようになりました。
今後活動を続けるにつれ、より改善できそうな所は?
世界各国での戦争や紛争、気候変動による干ばつや洪水などの自然災害が頻発する中で、難民受け入れ状況が長期化しているウガンダでは、国際機関や各国、NGOによる支援が急速に減っています。
特に食料不足は、経済的困窮や干ばつの影響もあり深刻な課題となっています。
こうした状況を受けて、より一層、収入向上につながる職業訓練などの生計支援が求められているだけでなく、肥沃な土地とウガンダの主要産業である農業に焦点を当てた難民や現地住民の経済的自立の促進と食料の生産能力を向上させることも、特に重要です。
農業技術や販売知識の提供、コミュニティにおけるこれら技術・知識の共有および協働体制を構築することで、食料不足と経済的困窮という二つの課題に同時に取り組むことができると、今後の活動を計画しています。
これまでの経験を活かしつつ、今まで実施してきた分野で残るニーズ、新しい分野における現地のニーズに対応していきます。
SUPPORTご支援のお願い
支援が必要な人々のために
できること
ピースウィンズは世界各地で起こる紛争や災害などの危機に
いち早く駆けつけ、危機にある命を支援します。
また、傷ついた命が自分たちの力で歩んでいけるよう、
復旧・復興・開発に寄り添います。