【広島】広島市でミャンマー支援報告会
ミャンマーのサイクロン被害からちょうど3カ月を迎えた8月2日、PWJはミャンマー支援についての緊急報告会を広島市南区の県健康福祉センターで開きました。7月下旬に被災地で救援物資の配布に携わった明城徹也・統括責任者が、最新の映像や写真を使って現地の状況を説明しました。
PWJはミャンマー商工会議所連盟と連携し、10000世帯(約50000人)の被災者に調理用品、衛生用品、衣類などを届けていますが、物資の中には、広島県や県内企業の無償協力で広島から運んだビニールシート1500枚とインスタントライス13000食も含まれます。行政、企業、NGOが連携した支援の成果を伝えるため、最初の報告会を広島で開催しました。
熱心な参加者が集まったミャンマー支援報告会
(C)PWJ/Hiroshi Kunita
明城は巻きスカートに似たミャンマーの民族衣装ロンジーをまとって登場。被災地で自ら撮影した映像を見せながら、サイクロンで屋根などを飛ばされた住居や学校の様子、ボートでしか行き着けない村への支援の困難さなどを伝えました。また、復興と被災者の自立を手助けするため、農漁業の支援や公共施設の修復などが今後の課題になると話し、継続した支援を訴えました。参加者からは「感染症は広がっていないのか」「支援で苦労する点は」など、たくさんの質問が出ました。
写真左:民族衣装ロンジーを着て報告するPWJ明城
写真右:ミャンマー出身者としての思いを語る栗栖かいんさん
(C)PWJ/Hiroshi Kunita
報告会では、ゲストとしてお招きしたミャンマー出身で「広島ミャンマー友の会」顧問の栗栖かいんさんが「ミャンマーでは過去50年も60年もサイクロン被害がなく、子どもの遺体が並んだ写真を見て涙が出た」と話し、友の会で取り組んできた教育支援を今後も続ける決意を示しました。また、救援物資を提供した広島県と株式会社サタケの関係者からも「広島発の国際貢献」にかかわった経緯などを説明していただきました。