厳しい寒さのなか、被災者のテント生活が始まります
バム市内サパに隣接するピースウィンズ・ジャパン(PWJ)テント村では、テントの設営が続いています。4,000人前後の人が入居するためには、テントだけでなく、トイレやシャワーなど 衛生施設が完備していることも必要です。厳しい寒さのなか、PWJテント村入居への準備が着々と進んでいます。
テントの設営作業
(C)Peace Winds Japan
[現地からの報告]12月31日
『昨日よりも冷え込みが厳しく風がとても冷たい。このような気候でのテント生活 は、被災者にとって非常につらいと思う。
バム市内はPWJの到着初日に比べると徐々に落ち着きを取り戻している。 毎日通るテント村までの通りには、テントがなく途方にくれている人はあまり 見かけなくなり、市内のテント数も到着初日よりずいぶん増えた。
国内ラジオによると、イラン政府は物資支援より財政支援が必要だとしている。
国連筋によると、イラン政府は国際社会に対し、バム復旧作業のため10億ドルの資金 援助を要請した。また、市内にある診療所のうち、5ヶ所が既に復旧し使用されている。明日、新たに5カ所の診療所が復旧する予定になっている。
テント村に運び込まれる支援物資
(C)Peace Winds Japan
テント村にはGlobal Partnersの食料(600世帯分)の一部が到着した。PWJテント村で物資支援をすることに興味をもつ民間団体(台湾の財団やヨルダンのNGOなど)の訪問を受けた。PWJの支援内容について説明した。
本日をもって終了すると考えられていた人命救助に関して、イラン政府からの発表がないので、続行する団体あり。国連によると、人命救助にかかわった団体は全部で 1,700人、約30ケ国にのぼる。
また、本日より国連主催による人道支援団体の調整会議が開催された。会議では参加者の登録およびセクター毎の(Health、Shelter、Wat/San、Child Protection、Food)会議のための登録を行った。PWJは協力団体とともにShelter(住居)、Wat/San(水・衛生)、Food(食糧)に登録し、Wat/San会議では議長を務めることになった。
夕方には協力団体との会議。いま最も緊急に必要なものとして、仮設トイレ・シャワー施設、ゴミ箱、衛生キットなどがあげられた。今後も団体間で協力して支援活動に従事する ことを確認した。
明日は、テント設営の続行と調整会議への参加、日本からの追加派遣要員の受け入れが予定されている。』
テント村内のPWJ事務所
(C)Peace Winds Japan
※PWJの支援活動はジャパン・プラットフォームの資金拠出も受けて行われています。