住居資材の配布に住民の笑顔
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は2004年からリベリアの帰還民を対象に、住居再建のための支援を続けています。北西部ロファ州での活動に加えて、2006年4月からは南西部ボミ州でも活動を行っています。こうした活動のようすを確認するため、私(三浦)は現在、東京からリベリアに出張に来ています。4月16日にはボミ州クレイ郡ウィウロー村での建築資材配布を視察しました。
現地では4月になり、雨期入りが近づいていることを感じさせる雨が降るようになりました。資材運搬のトラックと同行しての移動中にも雷が鳴り、大雨が降ってきました。途中、丸太の橋を何度か渡るのですが、丸太の位置がトラックの車輪の幅と合わず、急遽、丸太をずらして橋を架け直さなければならないこともありました。
写真左:トラックを通すため丸太橋を直す
写真右:やっとの思いでトラックが通過
(C)Peace Winds Japan
村に到着すると、村の代表となる住居再建委員会の委員と契約書を交わします。その間に、トラックからは次々と資材が積み下ろされていきます。配布対象となるのは、配偶者を失った女性の世帯、身体障害者のいる世帯、独居老人の世帯、慢性の病気を抱えている人のいる世帯で、この村の場合は18世帯です。家族の人数ごとに配布する資材の数量は決まっていて、それぞれの世帯をひとまとめにして置いていきます。
トラックから資材が下ろされる
(C)Peace Winds Japan
資材を確認した家族からは受け取りのサインをもらいますが、PWJスタッフが資材についての説明をしている間も、資材を受け取った住民たちはみんな、自分のものとなった資材の横や上に立ってうれしそうに話を聞いていました。すでに骨組みが組みあがり、PWJからの資材をいまかいまかと待っている家も何軒ありました。
写真左:すでに骨組みができている家
写真右:資材を受け取って喜ぶ住民
(C)Peace Winds Japan
住居資材の配布は、今後も他の村で続きます。資材配布後も何度も村を訪問し、配布資材を使って住居建設が進められているかや、建設に関して問題が起きていないかなど、家族や村の代表者とも協力しながら確認していきます。