7月完成へ高等専門学校修復 急ピッチ
リベリア北西部ロファ州でピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が進めている国立高等専門学校の修復工事が終盤に差し掛かってきました。校舎の一部はすでに屋根も壁もでき、ドアもついて、建物らしくなってきました。現地は雨期に入りましたので、雨が降っても残りの作業ができるように屋根をつけて作業を進めています。
修復の進む国立高等専門学校
(C)Peace Winds Japan
PWJが修復を進めている国立高等専門学校はリベリア国内に3校しかない学校の1つ。地域住民にとっては、州を代表する施設であり、復興のシンボルにもなっています。PWJは第一期の工事として、一般教育コースの教室と教員用事務所、給食配布のための食堂とキッチンの修復を実施しています。
屋根をつけた作業スペース
(C)Peace Winds Japan
校舎自体の建設と合わせて、学校でも必要な「安全な水」の確保のため、井戸の工事も進めています。現在、高等専門学校の敷地内に2本の井戸を掘削中です。
学校の敷地内で掘削中の井戸
(C)Peace Winds Japan
井戸は、人の手によって掘られています。掘り始めると水が出てきますので、作業員は水に浸かりながら掘削を続け、バケツにたまった泥を上から引き上げてもらいます。掘った穴にコンクリートのリングを入れて、また掘ってリング全体が下がるとリングを上から足して、と地道な作業が続けられていきます。
完成後、井戸にはタンクを接続し、校舎内で水道が使えるようにする予定です。
これらの建設工事は7月中には完了する予定で、9月の新学期は新しい校舎で迎えられることになります。