難民の集団帰還が6月末で終了
難民としてリベリアを離れていた人たちを対象に、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と協力して行ってきた集団帰還の受け入れが6月末で終了しました。6月最終週は最後の週ということもあり、帰還民を乗せたコンボイ(複数のトラックで編成)が4回もPWJが運営するトランジットセンター(一時滞在施設)にやって来ました。トランジットセンターや、帰還ルートの途中でPWJが運営しているウェイステーション(簡易宿泊施設)は7月から、閉鎖のための準備に入りました。
故郷の村へ向かうコンボイ
(C)PWJ/Maho MIURA
PWJはリベリア北西部のロファ州で2つのトランジットセンターを運営しています。6月26日と30日には、シエラレオネ各地の難民キャンプからコンボイに乗り込んだ難民たちがフォヤのセンターへ、そして28、29日にはギニアからの難民たちがボインジャマのセンターに到着しました。キャンプからセンターへは3日前後の行程です。
写真左:帰還民を載せたトラック
写真右:センターに到着した帰還民
(C)PWJ/Maho MIURA
帰還民たちは、到着すると、まずはセンターで説明を受け、リストに沿って受付を済ませます。その後は、健康診断を受け、用意されていた食事をとります。そして順番に、食糧とその他の生活必要品(台所・調理用品、マット、毛布、ランプ、石けんなど)を受け取って、自分たちの村へと帰っていきます。センターに泊まり、自分の村に近い幹線道路沿いまで再びトラックに揺られて送られていく人もいます。
写真左:センターで食糧や生活物資を受け取る
写真右:再びトラックに乗り込み故郷へ
(C)PWJ/Maho MIURA
PWJはUNHCRと協力して2004年からリベリア帰還民の受け入れを行ってきました。この大きな事業も6月いっぱいで終了します。前回のレポートで帰還民が5万人を突破したことについて書きましたが、今回の帰還を含めると、帰還民の合計は6万人を超えました。