ヴァフン郡で施設の引き渡し式典
去る8月14日、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)の支援でロファ州ヴァフン郡に建設された施設の引き渡し式が盛大に行われました。落成したのは、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の協力を得てPWJが建築したヴァフン公立小学校、地域住民と共同で建築したヴァフン行政事務所、そして10基の共同トイレです。これらの施設は今後、地元の住民や行政機関が自分たちの手で管理していきます。
写真左:引き渡し式に集まった人びと
(C)PWJ/Shitau MIURA
写真右:完成した共同トイレの前でテープカット
(C)PWJ/Maho MIURA
ヴァフン郡は長い川によって他地域から分断され、物資や人の往来が難しい地域です。PWJはジャパン・プラットフォーム(JPF)などと協力し、シェルター(緊急用住居)設置などの支援活動を2005年から続けてきました。式の当日はあいにくの雨模様で、道がぬかるんで通れなくなることを心配しましたが、町の長老やUNHCR関係者など、招待された多くの人が集まりました。
村の中央の集会場で催された式は、最初のうちこそ粛々と進行しましたが、婦人協会による合唱や学校の生徒の踊りなどが飛び入りで行われると、がぜん盛り上がりました。圧巻はヴァフン住民からPWJスタッフ代表への民族衣装の贈呈です。来賓、住民の別なく、入り乱れて踊る大騒ぎになりました。招待された関係者はその後、落成した学校などを見て回るために移動しましたが、住民たちはそのまま式場に残り、私たちがヴァフンを去った後も夜までずっと落成祝いを続けていたそうです。
写真左:民族衣装を贈られたPWJの三浦真穂(中央)
(C)PWJ/Shitau MIURA
写真右:歌や踊りで大いに盛り上がった式典
(C)PWJ/Maho MIURA