困難をきわめた橋の修復がようやく完成
リベリアの雨期が終わりに近づきました。雨期の間、どうしても停滞しがちだったピースウィンズ・ジャパン(PWJ)の各事業が、一気に再開されます。年末までに残すところ数カ月となり、すべてのプロジェクトの完成にこぎつけなければなりません。
雨期は農作物への恵みの雨をもたらすと同時に、PWJにとっては頭痛の種にもなります。ロファ州各地で展開する建設事業に必要な物資の輸送は車両に頼っていますが、雨期の大量の雨は事業地へ至る道路を寸断してしまいます。
デンゲドゥ橋は、降雨により一気に川の水かさが増したため、橋が流されてしまいました。まずは橋の修復から始めなければ、事業地へたどり着くことすらできません。
橋の修復を開始
(C)PWJ/Shitau MIURA
しかし、橋まで至る道もまた悪路の連続です。修復用の資材を運ぶ途中でタイヤがパンクし、スタッフが立ち往生したこともありました。また工事中に大雨が降ったため、川べりに置いた資材が流されそうになるハプニングもありました。
写真左:パンクで車両が立ち往生
写真右:流れ去る資材をくいとめる
(C)PWJ/Shitau MIURA
完成したデンゲドゥ橋
(C)PWJ/Maho MIURA
このようにデンゲドゥ橋の修復工事はハプニング続きでしたが、このたびようやく橋の完成をみました。PWJはこれまでにも数多くの橋を修復してきましたが、修復された橋は、物資の輸送のためだけでなく、村々をつなぎ、地域住民が行き来する重要な交通路となります。これらの橋も活用し、プロジェクト完成に向けて急ピッチで活動を行っていきます。
完成したデンゲドゥ橋
(C)PWJ/Maho MIURA