給食ワークショップでPWJスタッフが一日講師に
例年通り今年も8月後半には、各学校では9月に始まるリベリアの新学年に向けて、生徒が入学の登録にやってくる光景が見受けられました。総人口の4割以上が10代といわれるリベリアでは、生徒数の増加は地域社会に大きな変化を与えます。前もって日付けは知らなくても、町を歩けば新学期の訪れは、すぐにわかります。
夏の間閑散としていた学校の辺りは、朝晩学校へ向かう生徒であふれ、町がにわかに活気づきます。そしてこのにぎわいは、PWJにとっては、国連世界食糧計画(WFP)と協働で実施する小学校での給食配布事業の始まりの合図となります。
学校給食の配布には、食糧の在庫管理や、毎日の炊き出しのための人員配置など、学校側の協力が必要です。このため、それぞれの学校との連携をさらに強化することを目的に、PWJは各小学校から校長と事業担当の教員を招いて、給食配布事業のための一日ワークショップをフォヤとコラフンで開催しました。
フォヤでのワークショップの模様
(C)PWJ/Shitau MIURA
日頃は朝からバイクで各学校を訪問し、給食配布を監督しているPWJスタッフが、この日は「一日講師」に変身です。「授業のプロ」である学校の先生たちが聴き手に回り、「一日講師」を務めるPWJスタッフが講義するという、普段の学校とは一風変わった雰囲気の中でワークショップは進められました。
写真左:熱心にメモを取る先生たち
写真右:コラフンでもPWJスタッフが一日講師に
(C)PWJ/Maho MIURA
全118校から合計236名の参加者があり、在庫管理や事業運営の注意点に関する説明に熱心に聞き入っていました。参加者がワークショップで学んだ知識を今後の学校給食事業に生かしてくれることを期待しています。