dff.jp 川嶋あいチャリティーによる学校建設が着々と
<dff.jp 川嶋あいチャリティーソングクリック募金>からの寄付を受けて、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)では現在、リベリア北西部ロファ州のゾルゾル郡にあるゲイフロ・デビー小学校校舎の建築工事を進めています。この寄付は、シンガーソングライターの川嶋あいさんが楽曲「カケラ」を提供して募金を呼びかけ、クリック募金サイトを運営する株式会社ディ・エフ・エフよりいただきました。事業の進め方はユニークで、PWJの建築技師の指導のもと、住民自身が日干し煉瓦の製造から砂利採集、木材切り出しなどを行っています。PWJとしてもここまで徹底した住民主体の建築事業は初めてですが、住民たちは農繁期にもかかららず、連日、積極的に作業に参加しています。
こうした住民主導の事業は、進行状況の確認や事業レベルの維持に細心の注意が必要となるため、事業着手までには度々不安を感じてきました。しかし、住民たちとの打ち合わせを重ねる中で、学校建設への強い希望と自ら率先して事業へ取り組む意気込みを感じ、「この人たちとならば、やれる」と決心した、そういう経緯のある事業です。(建築開始までの詳細はコチラ)
写真左:小学校看板
写真右:小学校校舎の建築現場
(C)Peace Winds Japan
2008年10月、住民から事業への最終的な合意書を受け取ると、PWJはすぐに建築プランをまとめ、必要な輸入資材を購入し、現場への運搬を始めました。住民たちも自ら事業委員会を結成し、仕事分担や共同作業日を設定、事業開始に備えました。こうした住民の事業への強い希望は、事業完成のために大変重要です。しかし実際の建築には、専門的な知識も要求されます。PWJは、専門知識を持つ建築スタッフを現場へ送りこみ、スタッフは現場へ寝泊りしながら作業進行を監督しています。
建築作業を確認するPWJ三浦(写真右から2人目)
(C)Peace Winds Japan
私も建築現場を訪れ、ゲイフロ・デビー小学校の進行状況を確認しました。住民はすでに傾斜のある土地を掘り起こして土台作りを終了、「次の共同作業日には、いっせいに床へ土盛りを行う予定だ」と話していました。
立ち止まって作業の進行状況を確認
(C)Peace Winds Japan
今、リベリアは乾期の中にあり、ゲイフロ・デビー集落の住民のほとんどを占める農民は、ほぼ毎日農作業に従事しなければならない時期です。そんな忙しい中、一つ一つゆっくりと確実に事業を遂行していくゲイフロ・デビーの住民たちの姿を見ていると、リベリアの将来に希望を感じます。乾期中の事業完成へ向けて、PWJはゲイフロ・デビーへの支援を続けていきます。