外務省・JICAの現地調査団と協議
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)スーダン事業現地責任者の明城徹也らが7月28日、南スーダンの中心地であるジュバ市内で、現地を訪問中の外務省・JICA(国際協力機構)の調査団と協議を行いました。協議にはPWJのほか、現地で活動中の日本のNGOも参加し、現地の事情やニーズなどについて、意見交換しました。
外務省・JICAとの協議。左端はPWJスタッフの福元創
(C)PWJ/Kazuyoshi MISAWA
調査団は、2006年度から制度化されたコミュニティ開発無償資金協力のプロジェクト形成調査のため、コンサルタントとともに現地入りしています。外務省国際開発局無償資金・技術協力課の板垣克己課長補佐が、「コミュニティ開発無償」の趣旨や、今回、南スーダンでは教育復興のための支援を重視していることが説明し、続いて、現地の事情などについて協議が行われました。
とくに意見・情報交換が行われたのは、学校のような公共財が建設された場合、コミュニティ自身がその後、維持・管理などを行っていくことが可能かという点でした。PWJの明城はPWJが実施した井戸支援を例に、「井戸の建設後、井戸管理のための委員会をつくり、柵や排水設備の設置はコミュニティに任せている。問題のあるコミュニティもあるが、大半のコミュニティはうまく機能している。以前からのコミュニティがしっかりしているところは問題が少なく、移住者の多いコミュニティなどではうまくいかない例もある」などと説明しました。
事業を実施した経験から現地の状況を説明するPWJ明城(右から2人目)
(C)PWJ/Kazuyoshi MISAWA
外務省やJICAからは、「今回のプロジェクトに限らず、提案などがあれば聞きたい」との発言もあり、NGOとの連携をより積極的に図っていこうとする姿勢が伝わる協議でした。
協議はJICAが事務所を構える施設内でゆったりとした雰囲気で行われた
(C)PWJ/Kazuyoshi MISAWA