オロパナ集落で小学校の新校舎完成
レテフォホ郡のオロパナ集落でピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が支援してきた小学校の増築工事が終わりました。工事を始めてから3カ月。先日、開校式が行われ、全校生徒が出迎えてくれる中で新校舎の鍵を贈呈しました。
(C)Peace Winds Japan
これまでの校舎は、壁は竹を組んだ穴だらけのもので、床は土間のままでした。好天続きの季節は問題ないのですが、雨期になると校舎の中にまで雨が入ってきてしまい、子どもたちが勉強する環境として好ましくはありませんでした。水がたまると、幼い子にとって命取りとなるマラリアの菌を媒介する蚊が大量発生する恐れもあります。東ティモール政府も校舎の建設を考えていましたが、昨年の騒乱の影響もあり、予算配分や具体的な計画づくりにはなかなか手が回らない状況でした。
そんなとき、これまでもPWJの支援活動に協力してくださっていた三菱電機関連労働組合連合会の皆さまから、組合内の歳末募金による寄付を東ティモール支援にいただけることになりました。東ティモール教育省や学校側と話し合った結果、このオロパナ集落の学校の増築に寄付を活用させていただくことにしました。
(C)Peace Winds Japan
ブロックを積んだり、セメントをこねたりする作業は子どもたちの親や地元の村の人びとが担い、PWJは建設に必要な資機材と、作業にあたる人の昼食を提供しました。不正が起きないよう、少しずつ物資を提供したため、PWJの現地スタッフはガタガタの山道を何十往復もして資機材を運びました。雨期を迎える前に完成させようと、忙しいコーヒーの収穫期にもかかわらず連日作業が行われました。
子どもたちに聞いてみると、ピカピカの素敵な新校舎のおかげで、これまでよりも学校へ行くのが楽しみになった、という答えが返ってきました。まもなく、この新校舎で子どもたちが勉強する姿が見られます。