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私たちの活動

【モルドバ】ウクライナとモルドバの相互理解を深める活動を学校で行っています

ピースウィンズは、モルドバの首都キシナウの公立学校2校で、隣国ウクライナから避難してきた子どもたちとモルドバの子どもたちの相互理解を深めるためのプログラムを実施しています。
 

ウクライナ人講師はウクライナの伝統的な刺繍を施したブラウスを着て教壇に立ちました

 
2校のうちのひとつ、タラス・シェフチェンコ校では、ロシアがウクライナに侵攻して以降、多くの避難民児童を受け入れており、全校生徒の約3割をウクライナ人が占めています。この日は、低学年のクラスで、両国の歴史や文化を写真や動画を多く用いたスライドを使って学んだり、児童がそれぞれの文化を発表したり、協力して作業するワークショップが実施されました。
 

ウクライナの文化を紹介する児童たちは、緊張の面持ちで詩を朗読しました

 
ワークショップの後半、先生や保護者、ピースウィンズのスタッフが見守る中、子どもたちは互いに協力して、ウクライナのシンボルカラーの毛糸を使った人形を作りました。
 

先生に手伝ってもらいながら人形を作る児童

 

みんなで作品を見せながら写真撮影

 
そして、タラス・シェフチェンコ校と、もうひとつのミハイ・コツビンスキ校の両方で、家族や友達と離れ、慣れない環境で生活する児童生徒の心理的負担を少しでも軽くするためのプログラム(アートセラピーやストレス耐性に関するセミナーなど)や、避難民の児童生徒が急に増えたために対応に苦慮する先生たちをサポートするための研修プログラム(両国の歴史・文化に関する勉強会やコミュニケーションスキルに関するセミナーなど)も実施しています。
 
心理療法士によるある日のセミナーでは、「先生と生徒の効果的なコミュニケーション」というテーマを取り上げました。先生たちにとって切実なテーマで、今後につながる有益なセミナーだったようです。セミナー終了後、講師は受講した先生たちから連絡先の交換を求められていました。
 

セミナーでは先生から講師へ鋭い質問がぶつけられ、先生同士の議論も活発に行われました

 

ミハイ・コツビンスキ校の生徒たちに話をしてくれた心理療法士

 
中・高学年を対象としたセミナーでは、ストレスのセルフコントロールについて学びました。心理療法士として活動する講師が、基本的な感情にはどういうものがあり、どのようにそれらの感情とつきあっていくかなどをわかりやすく、また生徒たちに発言を促しながら説明していきます。
 

講師と打ち解けて話すタラス・シェフチェンコ校の生徒たち

 
初めは、10代の生徒たちは遠慮がちでしたが、雰囲気に慣れてくると徐々に対話に参加するようになり、最後には自らが抱える不安や疑問について積極的に講師に質問していました。
 
こうしたプログラムを通じて、ウクライナとモルドバ両国の子どもたちがお互いをより理解し、楽しい学校生活を送れるようになることを期待しています。
 
ピースウィンズのモルドバ事業は、みなさまからのご寄付やジャパンプラットフォームの助成によって実施されています。引き続き、ご支援をよろしくお願いします。

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