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「グローバル難民フォーラム2023」開催

2023年12月13日~15日、スイス・ジュネーブで「グローバル難民フォーラム2023」が開催されます。
 
この国際会議は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とスイス政府との共催により4年毎に開催されるもので、第2回目となる今回はコロンビア、フランス、ヨルダン、ウガンダと共に日本も共同議長国を務めます。
 
グローバル難民フォーラムの背景にあるのは、難民の急増です。世界の難民数は21世紀に入り4000万人前後で推移していたものの、2011年以降は毎年大幅に増加して2022年末時点で1億人を超えました。
 

 
拡大化すると同時に国際情勢の厳しさが増す中で複雑化する難民問題に対処するため、グローバル難民フォーラムでは各国政府、難民問題に取り組む国際機関やNGO等の支援団体、難民当事者団体などに加えて国際金融機関、一般企業、メディア、学術界など多様なアクターが一同に集まり、“社会全体での取り組み(a whole-of-society approach)”を考え方の指針として、民間セクターとの協働といった革新的な支援の導入、人道支援と開発援助の連携、長期的な解決策などについて協議をします。
 
また、世界中で難民問題に関わる多くのアクターは、同フォーラムの開催に合わせて、難民の自立促進、難民受け入れ国の負担軽減、第三国定住の拡大、安全かつ尊厳ある帰還に向けた環境整備などを目的として実施・計画中の支援、政策、提案を“宣言(プレッジ)”します。2019年に第1回グローバル難民フォーラムが開催されて以来これまでに2,400を超える宣言がなされていて、ピースウィンズも、日本国内での取り組み、外務省、UNHCR、NGOで構成されるGRFプレッジに参加し、ジャパンプラットフォーム参加NGOとしてプレッジに参加しました。
 
人道支援の現場で事業を展開するピースウィンズにとって、同取り組みは政策というよりは難民支援事業の現場における大きな課題を世界へアピールし説明できる場です。ピースウィンズは現在、ケニア、ウガンダ、南スーダン、モザンビーク、バングラデシュ、イラク、アフガニスタン、シリア、パレスチナのキャンプや難民居住地区、帰還地で難民や国内避難民支援を行っています。特に長期化する「忘れられた危機」とも呼ばれるこうした地域での支援においては、日々のオペレーションに直結した問題です。特に、難民居住地区と呼ばれる政府が難民の定住を認可した形の事業地においては、人道開発平和HDPネクサスと呼ばれる、3つの主軸①共同による成果、②複数年度の資金提供、③現地化がカギと言われていますが、ピースウィンズのケニア事業は良い実践例として以下のページに紹介されました。
 

 
「質の高い再使用可能な衛生パッドの作成」Quality Reusable Sanitary Pads Production
 
また、南スーダンやウガンダでも政府を含めた多機関による連携を通した人道開発平和に資する事業展開を目指して日々事業を実施しています。

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