【ウガンダ】ウガンダ西部での給水衛生環境改善支援事業が完了しました!
ピースウィンズ・ジャパン(以下PWJ)は今年10月に、ジャパン・プラットフォームの助成金による『ウガンダ西部におけるコンゴ民主共和国難民・ホストコミュニティへの給水衛生環境改善支援事業』を無事完了しました。
ウガンダ共和国チェゲグワ県に位置するチャカⅡ難民居住地区では、急増した人口に対して必要な給水量が足りていません。そのため、コミュニティ住民は徒歩で遠く離れた給水場に水を汲みに行かなければならず、遠くに汲みに行かない場合は洗濯時や家畜も使用する近くの沼地や池の水を使用しています。さらに学校では、生徒数の増加に伴いトイレや手洗い設備の整備が追い付いておらず、コロナウイルス感染症を含め様々な感染症予防のための衛生環境整備が急務です。加えて、PWJの調査によると、経済的事情により生理用品や下着が入手できないため、月経中に学校を休む女子生徒もいることが分かっています。月経を理由とした男子生徒による嫌がらせを受けるなど、月経や衛生に対する正しい知識の普及も課題となっています。
この状況に対応すべく、PWJは地域の給水施設の整備や改善、生徒数が増加傾向にある小学校へのトイレ建設や手洗い設備、更衣室、雨水貯水タンクの設置、月経や衛生知識に関する衛生普及活動を実施しました。事業期間を通じて現地スタッフが得た、裨益者からの生の声をご紹介します!
「PWJは水へのアクセスを改善してくれました。今までは、遠くから水を汲んでくることは身体的にとても大変で、給水場の列に長い時間並ぶ必要がありました。しかし、PWJが給水場を設置してくれたおかげで、いままで以上に容易に水を汲めるようになりました!」
─地域の給水施設から一番離れたブウィリザ地区に居住する住民
給水場を設置後、PWJ現地スタッフ(中央2人)がモニタリングしている様子
「PWJによる戸別訪問型の月経衛生管理キット配付のアプローチは、ロックダウン期間で学校が休校の中、女子生徒が直面している課題を把握でき、さらに生徒との関係を深めることが出来る貴重な機会となりました。」
─PWJと共に月経衛生管理キットの配付を行った学校の先生
生理用ナプキンやショーツ、石鹼などの月経衛生管理キットを受け取った生徒たちと学校の先生(中央)
本事業は、関係機関や地域の方々のご協力のもとに実施し無事終了することができました。引き続き皆様からのあたたかいご支援をお待ちしております。