新潟県中越地震 被災者支援 [第3報] 車で生活の負担を軽減、バルーンシェルターに400人余り
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が、イオン(株)と連携して、新潟県中越地震の被災地に設置した緊急支援用大型テント「バルーンシェルター」で、26日以降、450人近い被災者が避難スペースとして過ごしています。被災者の間には「余震も続き、屋内にいるのは恐い」という声が強く、車の中で寝泊まりする人からは体の疲れや「エコノミークラス症候群」への不安も聞かれます。PWJでは、バルーンシェルターが被災者の心身の負担軽減をつながることを期待しています。
写真左:バルーンシェルターの中で過ごす被災者たち
写真右:被災者たちが集まっている
(C)Peace Winds Japan
バルーンシェルターは、PWJが繊維メーカーの帝人と共同で開発。軽量高強力の素材を、空気を送り続けて維持する構造のため、中にいても、家屋や公共施設の中で感じるような倒壊の不安を覚えない点が、被災者の方に共感していただいているようです。
PWJでは、イオンと連携し、小千谷市内のスーパー「ジャスコ小千谷店」(運営=イオン)の駐車場内に、24日のうちにバルーンシェルター2セット(2基で1セット)を設営。25日には1セットを追加して立ち上げました。PWJ所有のバルーンシェルターに加え、イオン側では静岡県内の店舗に購入・配備していたバルーンシェルターを搬入、1セットを設置しています。
24日夜の段階では、150−200人が利用。計4セットが立ち上がった25日以降、さらに多くの被災者が集まり、26日からは450人近くの方に利用していただいています。
被災地では、ライフラインの復旧が進む一方、車で生活する人の疲れが課題となりつつあります。また、震度6弱、震度5強の強い余震も続くなど、依然、建物内で生活することに不安を感じる被災者も少なくありません。PWJでは引き続き、国際支援の経験も生かしつつ、震災被災者の支援を行っていきます。
写真左:夜を迎えたバルーンシェルタ
写真右:後方はジャスコ小千谷店
(C)Peace Winds Japan
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