【トルコ・シリア地震】シリアで支援を開始しました
2023年2月6日、トルコ南東部にて発生したマグニチュード7.8の地震によって、シリアでも大きな被害が出ています。2013年からシリア支援を行ってきたピースウィンズは、この地震の被害に対するシリアでの支援を開始しました。
建物が倒壊して瓦礫だらけの街
瓦礫の下に埋まった人々への懸命な捜索が続く
国連によると、2月8日時点で少なくとも死者1,262人、負傷者2,285人、そして450万人以上が影響を受けました。多くの建物があっという間に倒壊し、今も、瓦礫の下敷きになった人々を助けるために、懸命の捜索活動が続いています。
また家を失った多くの人々が、避難場所にて、横になるスペースも十分な毛布もない中で椅子に座って仮眠を取っていました。食べ物も水も不足しています。
避難場所の椅子で仮眠を取る人々
避難場所で仮眠する人々
ピースウィンズは、避難場所の支援として、提携団体を通じてパンや軽食の配付を開始しました。この活動地域だけでも、2月9日時点で7,700人以上が避難場所での生活を余儀なくされています。
避難所でパンを配付
さらに、被災者の方々の心理的なサポートにも取り組みます(PFA(Psychological First Aid:心理的応急処置)。シリアでは、もともと2011年から続く紛争に加え、2019年からの経済危機、さらに昨年からのロシアによるウクライナ侵攻を受けて、全土で1,460万人が緊急人道支援を必要としており、人々は様々な不安を抱えています。そのような中で、突如、深夜に起こった大地震によって、家族や家を失ったり、怪我をしたりして、不安がさらに大きくなっている被災者、特に子どもや高齢者、障害者の方々に寄り添って丁寧にお話を聞き、必要に応じて専門家へ紹介する等の支援をします。
災害の様子を語る女性
避難所の子どもに心理的なサポートを提供するスタッフ
ピースウィンズは、今後も現場の状況に合わせた支援を迅速に実施してまいります。一日も早く被災者の方々が安心して生活できるようになるために、日本からの励ましが必要です。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。