ロサンゼルス山火事から半年、今も続く支援と地域の再生
2025年1月7日未明にロサンゼルスを広範囲で襲った山火事から半年が経過しました。この山火事の影響で、約302平方キロメートル(東京都23区の約半分)を燃焼させ鎮火まで24日を要し、16,253棟の建物が損壊しました。
ピースウィンズは当日から情報収集を始め、1月10日から現地で活動を開始し、急性期に必要とされた物資配布に始まり、現地で入念にニーズ調査を実施しながら支援活動を展開しました。救援物資の配布においては、地元の団体や避難所、ペット支援先へ、食品や衛生用品の他、灰の掃除に必要とされた清掃用具、空気清浄機、ペットフード等を配布しました。2月以降もニーズ調査を経て、最も被害が大きかったアルタデナおよびパサデナ地域で活動する4つの地元団体と提携して支援活動にあたりました。

1.Home Bank LA
火災で住居を失った人々に、家具や生活用品を提供する支援を行う団体で、全国から寄付された家具の再利用や必要に応じて新品の購入手配なども展開しています。また、ボランティアのみなさまが家具の修繕・塗装も行っています。

2.Neighborhood Legal Services of Los Angeles County
アルタデナ地域の住民に対し、無料または低価格の法律相談を提供している団体です。家を失った方が今後の再建に向けた法律相談を受けられるよう、中でも高齢者や低所得者層への法的支援を重視しています。

3.Pasadena Community Job Center
移民の日雇い労働者を公正な形で支援する団体で、山火事の直後からがれき撤去などの仕事へ派遣するよう迅速に活動しています。労働者への、火災による有害物質対策として、防護具や安全研修の実施に加え、資格取得支援なども提供しています。

4.San Diego Humane Society
山火事で家族と離ればなれになったペットを一時保護する活動も行っている団体です。他地域の団体と連携し、動物の移送や里親探しのサポートも実施しています。
ロサンゼルスはじめ、アメリカはペット大国でもあるため、今回の山火事によるペットの被害もとても大きく、支援の必要性が高い状況でした。

ロサンゼルスは、ピースウィンズがこれまで支援を実施してきた多くの途上国とは異なり先進国であるため、より一層の格差社会という現状が克明であり、最も支援を必要とする方へ支援を繋げられるように活動を進めて参りました。
ピースウィンズは、これからも被災者の皆さんが元の生活に戻れるよう、支援を継続していきます。