【ネパール地震】いま最も必要とされているトタン板を1020世帯に配布
ネパールは6月中旬から、本格的な雨期に入りました。これまで住民は簡易なテントや小屋で生活していましたが、雨を防ぐには十分ではありません。そこで、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は7月上旬から中旬にかけて、いま最も必要とされているトタン板(ネパールではCGIシートとよびます)を1020世帯に計16320枚(1世帯16枚)を配布しました。
雨が降る中での配布
配布した場所は、シンドゥパルチョーク郡サノシルバリ村。6月のはじめ、PWJががれきを撤去するためのツールキットを配布した村です。ツールキットに含まれていたヘルメットと軍手は、がれき撤去だけではなく、重いトタン板を運ぶことにも役に立ちました。
配布した軍手をはめてトタン板を運ぶ女性
「今の仮設の家は数日かけて作りましたが、トタン板はなく、今朝は雨漏りもしていました。この新しいトタン板で、より良い仮設の小屋を作ります」
サノシルバリ村に住むサラスワティさん(17)は、そう教えてくれました。地震の起きる前から、お父さんはマレーシアに出稼ぎに行っており、この日は彼女が一人でトタン板を受け取りに来ていました。
この村ではほとんどの住民が農家で、住む場所が不十分でも、収入を確保するため、これから収穫する作物や農具を保管する小屋にトタン板を使いたいという人もいます。ダン・マガルさん(45)もその一人です。
「家族は7人で、息子2人はカトマンズで勉強しています。家には牛とヤギがおり、畑では米、トウモロコシ、ヒエを育てているので、それらを収穫する前には大きな倉庫を建てたいと思っています」と語ってくれました。
PWJはトタン板と一緒に、トタン板に釘を打たずに小屋を建てる方法を掲載したパンフレットも配りました。本格的な家を再建する際に、今回のトタン板を再利用できるようにするためです。
配布したパンフレット(写真左)とパンフレットを読む男性(同右)
この地域で、自分の家は自分たちで建てようと考えている多くの住民は、「次に建てる家は、少しでも地震に強い家にしたい」と話します。ネパールの雨期は9月末頃まで続き、雨期が終わってから本格的な家屋再建が始まりますが、PWJはそれまでに耐震技術の普及事業にも取り組む予定です。
※本事業は、ジャパンプラットフォームからの助成や、皆さまからのご寄付により実施しています。
PWJは、ネパール地震の被災者支援活動のため、緊急寄付を募っております。
ご協力をよろしくお願いいたします。
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