【インドネシア】ジャワ島地震 避難所へのブランケット配布を行いました
ピースウィンズは、11月21日にインドネシアのジャワ島西部で発生した地震の被害に対し、緊急支援を実施しています。
避難キャンプで暮らす人々に、寝具/防寒用のブランケットの配布を行いました。
今回どこの避難キャンプへ行っても聞かれたブランケットという支援ニーズ。標高が1,000mを越えるチアンジュール県では15℃近くまで気温が下がります (インドネシアの平均気温は28度前後)。さらに雨期真っ只中の現地では、毎日土砂降りのスコールが降り、体感温度はさらに下がることも。日中、現場で汗だくになるスタッフも、ホテルに戻って寝る際には毛布が欠かせません。
「避難キャンプ」と呼ばれる場所も、実際は被災者が自ら建てた竹とブルーシートだけの簡素なもので、床も地面にシートを敷いただけ。硬く冷たい地面が、疲弊し切った避難民の方々の身体を突き刺します。
スタッフが調査をした際、「まずはブランケットがあれば下に敷くことも防寒具にもなる」「既にあるブランケットも雨漏りするテントで濡れてしまうと乾くのに時間がかかる」「少しでもブランケットがもらえるならば、まずは生活がわずかでも改善する」という意見が多く聞かれました。
インドネシアでは災害が起こると大勢の人々が現場に殺到します。それは現地のNGOだったり、想いのある個人だったり、他都市から被災した親族を訪ねる人々だったり。とにかく、凄まじい数の人々が現場に移動してきており、被災地の細い道路は凄まじい渋滞になります。27日(日)に現地視察に行った際には、何事もなければ30分ほどで到着できる距離に6時間を要しました。現場が混乱している現時点で大型のトラックを用いた物資運搬などは非常に難しいのが現実です。
恐らく数日~数週間内にはこの混乱も収まると思われますが、まずは至急、機動力を持って物資を配布するために、比較的運搬が難しくないブランケットを500枚調達。さらに水へのアクセスが限られている中で、まずは体などを清潔に保てるようウェットティッシュをセットにしました。
チアンジュール県のRawacina村、Selaeurih村、Kedung Hilir村でそれぞれブランケットを配布し、同時にさらに必要なニーズについて調査しました。
Kedung Hilir村でお話を伺ったリリー・スミナルさんは、倒壊した自分の家の扉を瓦礫の中から取ってきてベッド床にしています。下が雨でぐちゃぐちゃになるので、ベッドも家族で協力して竹を切り出してきて作ったそうです。
現地の方々は日本のアニメ (ドラえもんや名探偵コナンなど)を見ることも多く、「ありがとう」など簡単な日本語を知っている人もしばしば。物資を受け取り日本語でお礼を言われ、せっかくだから私と写真を撮ってと自撮りを求められることもありました。
もちろん、ブランケットの配布だけではこの生活は改善されません。テントや大型のマットレスなどの支援ニーズもあります。
ピースウィンズでは、引き続きこの地震で被害を受けた方々に対し、支援を続けます。
皆さまのあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。
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