気仙沼の子どもたちが目黒でパフォーマンスを披露!
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、パートナー団体CARE-WAVEと共同で、東北被災地(福島、宮城、岩手)の演劇に携わる子どもたちが、震災後に感じた思いや現状を歌やメッセージを通して発信するミュージカル公演「CARE-WAVE AID vol.5 被災地の子どもたちによる平和宣言3.11」を実施します。
2012年12月に東京で行われる本公演に向けて、9月16日に目黒で行われた「めぐろSUNまつり」にて、PWJは気仙沼うを座から8名の子どもたちを招待しました。
めぐろSUNまつりは、気仙沼とさんまを通じた交流のある目黒区による一大イベントです。当日は、気仙沼から5,000匹のさんまがふるまわれ、復興を願うイベントが多く催されていました。当日は、長蛇の列をなして人々が目黒のイベント会場に詰めかけていました。朝早く気仙沼を出発した子どもたちは、新幹線のなかで期待と興奮とともに、緊張し続けていたようです。
リハーサルの様子
緊張と期待をこめて
2011年3月の被災後、東北被災地では演劇の発表の機会が多く失われました。ミュージカルが大好きだった子どもたちも、被災後の生活では「それどころではない」「もう好きな歌も歌えない」という思いを抱えていました。
ひとりでも多くの人たちに、東北の子どもたちからのメッセージを届けたい。また、世界の貧困や飢餓といった現状を伝えるストーリーに共感してもらうことで、被災地だけでなく、被災地以外の多くの人が明日への一歩を踏み出すきっかけにしてほしい。そんな思いを込めて、PWJは本公演の実現に向けて支援することとなりました。
本番の舞台が始まりました。心から湧き上がる思いをセリフにこめ、舞台でしっかりと前を見つめる子どもたち。
本番がスタート
「やっと避難所でおかあさんを見つけて駆け寄ると、おかあさんは震えながら言いました。
おじいちゃんが、船を見に行ったまま、まだ帰ってこないの。…なんで逃げなかったの?」
セリフのひとつひとつから、災害のおそろしさとともに、私たちが直視すべき現実が浮かび上がります。
彼女たちの真剣な姿に、多くの人が足をとめ、舞台を眺めて称賛を送っていました。
「繰り返される歴史の中 この地に咲いた希望のカテを集め 太陽に祈る」
個人という小さな単位でも、共感の輪を広げることで、世界の被災地への希望や祈りといった大きなうねりへと変わることを願いながら、また、ミュージカルを通じた子どもたちの豊かな人格形成と成長をめざして、12月のステージ本番に向けた準備が進められています。
発表を終え、駆け寄って応援の言葉をかけてくださる方がたに、子どもたちは笑顔いっぱいに応えていました。
観客から湧き上がった称賛の声
2012年12月19日(水)の東京・めぐろパーシモンホールでの本公演では、東北被災地の子どもたちの心からの声、そして希望のメッセージを一人でも多くの方に届けたいと思っています。
終了後、スタッフと一緒に記念撮影
■CARE-WAVE AID vol.5 -被災地の子どもたちによる平和宣言3・11-公式HP
■公式facebookページ
■2012.7.26 プレ発表会の様子(動画)
※本イベントでは、高野丈さんに撮影協力、㈱三菱ケミカルホールディングスより福島さん、小林さんにボランティア協力をいただきました。