気仙沼向洋高校ラグビー部に備品支援
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、姉妹団体ピースウィンズ・アメリカ(PWA)を通じた米国からのご寄付で、宮城県気仙沼向洋高校に学校備品およびラグビー部に練習機材を支援しました。
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気仙沼向洋高校のラグビー部は、1957年に創部した伝統あるクラブチームです。
東日本大震災の津波により、ラグビー部は練習機材などすべてを失ってしまいました。震災直後の授業は気仙沼市内の3つの高校に分かれて行われました。放課後の部活動は、3箇所から部員たちが集まるため練習時間が短くなり、また機材がない環境での練習メニューは限られていました。このような厳しい環境におかれていても、部員たちは熱心に活動を続けていました。
2011年12月に気仙沼高校の第2グラウンドに仮校舎が建設され、やっと全校生徒が一緒に学習および部活動できる環境になりました。
PWJはスクラムマシンやタックルバッグ、試合用のユニフォームを支援し、2012年9月に支援機材の引渡し式を行いました。
バッグを使用したタックルの練習
マシンを使用したスクラムの練習
「震災の経験だけでなく、たくさんの方から支援を受けた経験も、一生忘れません。ありがとうございました。」と式で3年生の部員が話してくれました。
仮設グラウンドで練習に励む部員
また、ラグビー部顧問の船引先生は「津波で部活動に必要な機材がすべて流されてしまいました。新しい練習機材でトレーニングを重ね、県レベル、そして全国レベルのチームになれるようにがんばります。ラグビーのチームプレイ精神を例えた言葉『one for all, all for one』がありますが、これからは、チームとご支援をいただいたすべての方と共に『ALL for One 』となり頑張っていきます。」と、意気込みを語ってくれました。
船引先生とPWAポーマン真理子
PWJは、今後も東北被災地のニーズに応えるため、復興支援に貢献していきます。