キアタフン診療所の職員宿舎で落成式
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、2007年からロファ州内の診療所に職員宿舎を建築する事業を行っています。こうした診療所の一つ、キアタフン村診療所の職員宿舎の完成を祝う落成式が行われ、多くの住民たちが詰め掛けました。
大きな病院から離れた地方の村落では、子どもから老人、妊婦まで、周辺に住む全住民の健康が、診療所によって支えられています。しかし問題は保健省から派遣されてくる医療専門家の赴任です。地方への赴任は生活面の負担が大きく、知らない土地での業務は大きな犠牲を強いるものです。この負担を少しでも軽減するために、PWJは国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の協力を受け、職員宿舎建設事業を行ってきました。
完成したキアタフン診療所職員宿舎
(C)PWJ/Shitau MIURA
キアタフン村診療所の職員宿舎建設は、地域住民の強い希望を受け、2007年後半に着工、2008年に完成しました。落成式当日は、朝からあいにくの雨模様でしたが、長い間、宿舎の完成を待ち望んでいた住民は続々と会場となった診療所へやって来ます。女性はきれいに着飾り、楽器を持参している人もいます。宿舎を建設したPWJ、事業を助成したUNHCR、診療所運営を援助しているIMCの3団体を囲み、小学生グループや女性グループの歌、ダンスが飛び出すにぎやかな式となりました。村に宿舎を引き渡すことを記した書類に関係者がそれぞれ署名し、落成式は無事に終了しました。
落成式に詰め掛けるキアタフン住民
(C)PWJ/Shitau MIURA
写真左:建物を引き渡す書類への署名式
写真右:長老からの鶏の贈呈
(C)Peace Winds Japan