国立高等専門学校での女子寮建設スタート
ボインジャマ国立高等専門学校の女子寮の建設が始まりました。同校は、2006年から2007年にかけて、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が修復した普通科と職業訓練科とを兼ね備えた中・高等学校で、ロファ州では唯一の国立職業訓練科があるため、ロファ州全域から生徒たちが集まってきていますが、寮は修復が必要な状態でした。完成すれば50人の女子生徒が生活できるようになります。
女子寮の現状
(C)PWJ/Maho MIURA
女子寮内部のチェック
(C)PWJ/Maho MIURA
PWJによる修復も終わり、同校では現在、1000人以上の生徒が学習しています。内戦前は、普通科の教室、職業訓練科の教室・実習室に加え、男子寮・女子寮、教職員宿舎も敷地内にありました。
しかし現在は、寮が使用できないため、遠くから来ている生徒のほとんどは、ボインジャマ市内の親戚や知り合いの家に住まわせてもらって、学校に通っています。少しでも多くの生徒が遠方からも入学できるようにするのが、寮の修復の目的です。男子寮も修復が必要ですが、女子生徒の割合は現在3割に満たないため、女子の教育機会拡大のために、まず女子寮の修復を行うことを決定しました。
もともとの女子寮には、舎監の先生の部屋、医務室、学習室、寝室、洗面所(シャワー、トイレ、洗面台)がありました。前回の校舎の修復工事と同様に、今回の女子寮も修復も、基本的には戦前の建物のデザインを踏襲し、一部、改善を加えて行います。すでに資材の購入は済み、敷地内に資材が運び込まれています。ブロックの制作も始まり、建設を担当するPWJのスタッフは毎日、学校を訪れ、建設業者と打ち合わせをしています。
打合せをするPWJ三浦慕