【パレスチナ】ガザ市の避難民に食料を届けました
パレスチナ・ガザ地区では、10月7日より極めて深刻な人道危機に直面しています。各地の学校では、爆撃で家を失ったり、より安全な場所を求める大勢の人々が避難生活を送っていますが、職員が退避していなくなったところでは、避難している人々への水、食料をはじめ、必要な支援が提供されていません。各避難所では、残った職員や避難民自身が日々の必要をまかなうべく奮闘しています。
そこで10月27日、ピースウィンズは大型小売店の在庫を活用して、ある小学校に避難する人々へ食料品を届ける緊急支援を決定し、翌28日の実施を目指して準備を進めました。
この小学校には、279世帯合計1,388名(うち2歳以下が180名)が避難生活を送っていました。ピースウィンズのガザにいるスタッフは大型小売店と調整し、280個分の食料パッケージを小学校まで届けてくれることで合意できました。実施に向けてエルサレム事務所との最終確認を終えたのは、27日午後5時過ぎでした。
その直後、午後7時過ぎに「ガザ地区における未曽有の空爆が開始され、通信手段が全滅し、ガザ地区との連絡が一切遮断された」と報じられました。2人の同僚とは携帯電話でもインターネットでも連絡がつかなくなり、翌28日までは、予定していた食料支援の実施はおろか、同僚2人と緊急支援に関わってくれる方々の安否を案じるばかりでした。
ところが、29日朝の4時過ぎに、幸いにも携帯電話とインターネットでの連絡が可能となった一人のスタッフから連絡があり、早朝にもかかわらず、既に大型小売店と小学校と連絡を取っていて、29日中に食料支援の実施を完了する了解を取り付けていたこともわかりました。もう一人の同僚の無事も確認できました。
27日夜に開始した「未曽有の空爆」はその規模、破壊力、頻度がこれまでをはるかに上回り、アル・ジャジーラの特派員によれば100機ほどの軍用機がガザ地区の隅々まで同時に空爆を続けたと言います。みな一睡もできずに過ごしていたはずです。大型小売店は何とか被害を免れて在庫も確保でき、予定通り午後1時には、従業員が朝から梱包した280個の食料パッケージが、破壊された町の中を走る小型トラックで無事小学校に届けられました。
小学校に到着すると、避難している人々に温かく喜んで迎えられたそうです。若者たちが率先して食料パッケージの荷下ろしに励んでくれたことが写真からも伝わってきます。この極限状態にあって、食料パッケージを作り配達してくれた大型小売店の従業員をはじめ、避難所で手伝ってくれた人たちの秩序、高貴さ、覚悟には感服するばかりです。
ピースウィンズは、スタッフの安全確保に注視しながら、今すぐできる支援を実施していきます。
引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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