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【トルコ】デミルキョプル村で子どもたちと「ムービー・ナイト」!

トルコ・ハタイ県デミルキョプル村で野外映画会を開きました。この村は2月に起きた巨大地震の震源に近く、とても大きな被害を受けたところです。家を失ったり、家族や親戚を失ったりして心の傷が癒えない子どもたちに、ひとときでも楽しい気分を味わってもらおうと、ピースウィンズ現地事務所スタッフの発案で、9月23日の夜、学校の校庭を借りて開催しました。
 

 
村には映画館がなく、大人たちも野外での映画会は経験したことのない人が多く、みなさん、このイベントを心待ちにしてくれていました。映画会は午後7:30開始予定でしたが、午後3時過ぎには早くも子どもたちが集まって「いつ映画は始まるの?」と大興奮。結局「ムービー・ナイト」は、子どもたちのサッカー大会から始まることになりました。
 


映画を待つ間にサッカーが始まりました

 
日が暮れてくると、開演時間に先立って、まずチケットを配布しました。本当に映画館に行く気分を味わってもらうために、ピースウィンズのスタッフがデザインを考えて、本格的なチケットを手作りしてくれました。
 

 
そして、映画といえば大事なのはポップコーン! 飲み物とポップコーンのセットを用意して、参加者に配りました。この日集まったのは、子ども200人と保護者50人。一刻も早くポップコーンを受け取っていい席に座りたい人たちを暗がりの中で整理するのは一苦労でしたが、近くにいた村人たちがすぐさまバイクや携帯のライトをつけて、辺りを明るく照らして助けてくれました。
 


 

 
みんながポップコーンと飲み物を手にして座り込むと、いよいよ映画の始まりです。食い入るように画面を見つめる子ども、時折、友達と言葉を交わしながら映画を楽しむ子どもに混じって、大人たちが真剣に映画を見ている姿も印象的でした。スタッフの側にやってきた子どもたちは、映画そのもの以上に「一緒に見る」ことを楽しんでいる様子でした。
 
テントやコンテナハウスなどでの不自由な暮らしを送り、大人たちも生活の再建に懸命で子どもと遊ぶ余裕を見つけにくい中、友達や家族、村の人々と一緒に映画を見て、ゆったりと感じたことを語り合う時間は、震災を経験した子どもたちにとって安らぎになったことでしょう。
 

 
映画の後に、私たちはもうひとつの「サプライズ」を用意していました。ハタイ名物ハンドメイドの「レモンアイスクリーム」。食べ終わったポップコーンや飲み物の容器と交換で、一人ひとつずつ受け取ることができます。この仕組みのおかげで、映画が終わった校庭にはゴミひとつ落ちていませんでした。
 

 
レモンアイスを手に家路につく子どもたちの笑顔は、企画と運営にあたったピースウィンズスタッフの気持ちを温かくしてくれました。
 
やっと暑い夏を乗り切ったと思ったら、すぐに厳しい寒さがやってきます。ピースウィンズはこれからも地震被災者の生活をサポートしていきます。引き続き、ご支援よろしくお願いします。
 

 

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