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私たちの活動

【ウガンダ】難民居住地区の女性支援センター~現地の女性たちによる自立運営を目指して~

「こちらの女性支援センターでは、どのような運営体制をとっていますか?」
真剣な表情で次々に質問を投げかけていたのは、ピースウィンズがウガンダ北部のインヴェピ難民居住地区に建設した女性支援センターで、「センター管理委員会」のメンバーとして活躍する8人の女性たちです。
 

 
インヴェピ難民居住地区では、主に南スーダンから避難してきた難民(そのほかに、コンゴ民主共和国等からの難民も居住しています)と、もともとその土地に住んでいるウガンダの住民が、民族や国籍などの違いで居住区画が分かれているのではなく、皆「ご近所さん」として共に生活を送っています。
 
ピースウィンズが建設した女性支援センターでは、難民と地元住民の方々が一緒に利用しています。女性支援センターの周辺コミュニティから選ばれた南スーダン難民および地元住民の女性たちもまた、センター管理委員会のメンバーとして共に頑張っています。
 
ピースウィンズはこの女性支援センターを2021年に建設し、南スーダン等からの難民と地元住民の女性たちに洋裁、美容・理容、液体石鹸製作の職業訓練や、近隣住民の女性たちが家族や生活について相談員に気軽に相談できる場を提供してきましたが、2024年3月にはこれらの活動が終了する予定です。その後は、センター管理委員会のメンバーを中心とした現地の女性たちの力で自主運営され、女性たちだけでなくコミュニティの人々の活動拠点となるよう期待されています。
 

 
そんな重要な役目を担っているセンター管理委員会の女性たち。女性支援センターの運営維持管理にどのような費用が発生するのか、予算をどのように管理するのか、発生する費用を支払うためにどのように収益を得るのか、どういった活動を女性支援センターで展開していきたいか、そして、これらを実現するためにどのような運営体制や知識、スキルが必要なのか、ピースウィンズが実施するトレーニングや実際の女性支援センター運営業務、意見交換等を通して日々学び、成長を続けています。
 
2023年8月。センター管理委員会のメンバー8人が、インヴェピ難民居住地区の女性支援センターの今後の活動の参考にしようと、ウガンダ北部にある別の難民居住区で活動を行っている女性たちを訪問し、活動内容や運営体制の聞き取りや意見交換を行いました。
 
自分たちよりも一足先に、NGO等支援団体からの支援が終了したセンターで、女性のための活動を継続している女性たちがいるとの情報を得て、聞きたいことがたくさんあるセンター管理委員会のメンバーがぜひ訪問したいと、学ぶ意欲が彼女たちの姿勢に表れていました。意見交換を通じて、彼女たちは多くの刺激を受けたようです。意見交換をした女性たちと連絡先を交換し、今後もお互いに知見の共有を行って、それぞれの難民居住地区の女性たちのために役立てていきたいと、抱負を語ってくれました。センターの活動に参加するまでは、社会的・文化的背景から自分の意見を述べたり、意思決定をしたりする機会がなかったという女性たちが、堂々と自分の意見を述べる姿は、たくましい限りです。
 

 
別の地域で頑張っている女性たちから、たくさんのことを学んだ8人のメンバーからは、
「現在自分たちの女性支援センターでは実施されていない活動で、とても参考になる活動があった。コミュニティの女性たちのために、ぜひ取り入れて実施していきたい。」
「(現在自分たちの女性支援センターで実施されているトレーニングは、ピースウィンズ・ジャパンの事業費で講師代や材料費を支払っているが、)技術を持つ難民や地元住民が無償で教え合いながら、コミュニティの女性たちを支えることもできるのだという気づきがあった。自分もトレーニングンに参加したので、今度はそのスキルを活用していきたい。」
「運営費用の捻出方法や管理方法、そして運営体制について学びとなる点があった。参考にして、自分たちの女性支援センターの運営維持管理の活動に、反映していきたい。」
といった反響がありました。
 
コミュニティの女性たちの役に立ちたい、そのために女性支援センターの運営維持管理能力を身に着けて、今後の活動に生かしていきたい――。強い想いを持ったセンター管理委員会の女性8人がより多くを学んで羽ばたけるよう、そして女性支援センターの活動が今後もインヴェピ難民居住地区の難民や地元住民の女性たちに貢献できるよう、ピースウィンズは、今後も事業終了までセンター管理委員会の女性たちの成長を支えていきます。
 
本事業は、外務省の日本NGO連携無償資金協力による助成、ならびにみなさまからの温かいご寄付により、実施しております。
 
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