【ウクライナ国内視察】「病院も爆撃を受けた」瓦礫と化したチェルニーヒウの街
ピースウィンズ・ジャパンは、4月26日からウクライナ国内に代表理事の大西健丞とスタッフ3名を派遣しました。キーウ、ブチャ、ボロディアンカ、チェルニーヒウ、ドニプロを訪問し、街の被害状況の視察や、提携企業・提携団体と今後の支援方針についての意見交換を行いました。
チェルニーヒウの街では爆撃を受けて瓦礫となった住居がたくさん見られました。爆撃を受けたのは住居だけではなく、循環器系の専門病院は崩壊して機能を停止し、産科病院にも被害が出ているそうです。
防空壕として利用されている地下室も見せていただくことができました。住民の方はここにマットレスなどを持ち込み隠れていたそうです。この建物の隣の家は崩壊しており、爆撃の音を間近に聞きながら身を潜めていた人々の恐怖は想像に難くありません。
また崩れた家の前にいた男性は「ここに30年住んでいた」と話してくれました。長年かけて築いた平和な暮らしが、一瞬で瓦礫の山になってしまった現実がここにはありました。
市役所では、チェルニーヒウ市長と面会しました。
市長からは幹線道路の橋が落ちているため簡易橋を作れないか、また次の冬までに温水を使った暖房設備を復旧したい、といったお話がありました。
短期間でどのように都市の機能を回復するか、また長期的にどんな支援が必要なのか、どちらもまずは現場を見なければ考えることができません。
私たちはウクライナ国内での支援のための体制を整えていきます。
ピースウィンズ・ジャパンでは、ウクライナの人々が一日も早く平和な日常を取り戻せるよう、必要な支援を届けるため活動を継続してまいります。皆さまからのご支援をよろしくお願いいたします。
https://global.peace-winds.org/support/ukraine