【ウクライナ危機】「世界こどもの日」に避難民の子どものためのイベントを開催しました
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、モルドバ工業大学と共同で、6月1日「世界こどもの日」にあわせて、ウクライナからモルドバに避難している子どものためのイベントを開催しました。
モルドバ工業大学の学生寮には現在、約80人の子どもを含む60世帯のウクライナ避難民が滞在しています。
ボランティアなどによって食料・日用品が配布され、日常生活はなんとか支えられているものの、ウクライナにいた時のような遊びの機会は減っています。避難生活の長期化により、子どもや保護者のストレスも高まっているようでした。
そこで、6月1日の「世界こどもの日」に、大学敷地内の公園で、子ども向けの野外イベントを開催しました。子どもたちは、キャラクターマスコットと一緒に綱引きやダンスをして遊んだり、ポップコーンや綿菓子などのおやつを食べたりしました。また、トランポリンやゴーカートなど、体を動かすことのできる遊具も用意され、子どもたちは楽しいひと時を過ごしていました。
イベントに参加する親子
このような場で自分の気持ちを表現したり、好きなものを選んだりすることは、子どもの自尊心や自律性を育むことにもつながります。
「子どもたちが楽しんでいる様子を見るのは久しぶり」と、子どもたちが夢中で遊ぶ姿に、お母さんたちの笑顔があふれていました。
チケットで欲しいものと交換し、モルドバ伝統食のパイを受け取る様子
イベントにはウクライナ人のこどもだけではなく、大学スタッフの家族など、小学生以下のこどもを中心に100名以上のこどもが参加し、モルドバの人々との良い交流の機会になりました。
PWJスタッフ(左から2人目)と在モルドバ・ウクライナ大使夫人(右から2人目)
また、在モルドバ・ウクライナ大使夫人のオレシア・シェフチェンコさんも参加してくださり、以下のようなコメントをいただきました。
「このような子どもが元気になれるようなイベントの開催は、とても大切ですね。
ピースウィンズの活動は、他の避難所でも見かけました。
精力的に支援いただいていることに、感謝しています。」
PWJは今後も、ウクライナから避難されている人々が少しでも安心できる生活を送れるよう、皆さまの想いとともに、活動を続けてまいります。
この事業は、個人・法人の皆様のご支援を受け、地元モルドバの方々のご協力を得て実施しております。引き続き皆様からのあたたかいご支援をお待ちしております。
これまでの活動とご寄付について
https://global.peace-winds.org/support/ukraine