【ウクライナ危機】子どもたちのオンライン学習支援「スマート・クラス」を開始しました
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、モルドバに避難しているウクライナの子どもたちを対象としたオンライン学習支援「Smart Class」を開始しました。
本クラスの対象となる避難所には、5月末時点で合計約250名が避難しており、その内約100名が子どもです。
避難所の様子。机や椅子などの学習環境は整っていない
モルドバに避難している人々の多くは、ウクライナでの戦闘が収まり次第帰国することを希望しているため、多くの子どもがモルドバの学校に登校していません。
そういった子どもたちは、避難先でスマートフォンを通じて学校のオンライン授業を受けています。
なかには、通信環境が整わず、オンライン授業を受けられない子どもたちもいます。
真剣な眼差しでオンライン学習を受ける子どもたち
そこで、PWJは、現地の提携団体と連携し、避難所内のスペースにパソコンや通信環境を整備し、ウクライナの子どもたちがオンランで学習できるSmart Classプロジェクトを開始しました。
それぞれにパソコンとイヤホン・マイクを整備
ウクライナやモルドバの学校は8月末まで夏休みですが、サマースクール(夏の長期休暇を利用してさまざまな学習や体験活動に参加できるプログラム)の一環として本プロジェクトを実施しています。今後、ウクライナ国外の生活に必要となる可能性の高い、英語やルーマニア語によるクラスも受けられます。
子どもたちからは、「避難所ではパソコンを使う機会がないため、Smart Classに参加できて楽しい」との声が多数寄せられています。
本事業は、現地の提携団体フェニックスと国際NGOスマート・エイドと協働で実施しています。
ピースウィンズ・ジャパンは、今後も避難民の方々の生活に寄り添いながら支援を続けていきます。引き続き皆様からのあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。
https://global.peace-winds.org/support/ukraine