【ハイチ】被災した幼稚園の屋根を修復、子どもたちに笑顔
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は2月、昨年のハリケーン・マシューで大きな被害を受けたハイチの南県にある幼稚園を修復しました。昨年末から今年3月にかけ、被災した南県の1600世帯に家屋を修理するシェルターキットを配布してきましたが、キットの使い方を学んだ住民有志のメンバーたちがPWJのエンジニアの指導のもと、被災した幼稚園の屋根を新たに設置しました。
この幼稚園の屋根はハリケーンで全て吹き飛ばされました。3つの教室のうち一室は、住民らがトタン板で簡易的な屋根を設置しましたが、ほかの2つの教室は屋根がないままで、隣接する教会で2クラスの子どもたちが授業を受けていました。フリオ・ジャン・フリオさんは、屋根を修復した住民有志メンバーの一人。「PWJのエンジニアから屋根の角度や枠の設置方法などについて指導を受けながら作業したので分かりやすく、新しい技術も学べました」と話していました。
屋根が吹き飛んでしまった幼稚園
幼稚園の修復が終わった2月下旬、全園児65人が笑顔で教室に戻ってくると、園長先生は「これまでは教会で雨宿りをしていました。新しい屋根が設置され、子ども達に安全な環境ができて安心しています」と喜んでいました。
屋根設置完了!(左) 教室の戻れた幼稚園児達(右)
シェルターキット配布事業はジャパン・プラットフォームの助成金とPWJサポーターからのご寄付によって実施され、無事に3月半ばに終了することができました。
ハイチでは3月に雨季に入り、雨が降る日もだんだん増えてきました。ハリケーンの到来から半年が経とうとしていますが、被災地では今も支援を必要としている地域があります。PWJは今後も現場のニーズを収集しながら、必要な支援を届けます。引き続き、皆様のご支援を頂けますよう宜しくお願い申し上げます。
屋根修復作業をした地元有志の方々と一緒に