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【イラク】COVID-19感染予防対策:国内避難民キャンプで衛生用品を配布

PWJが国内避難民を支援しているイラク北部でも、COVID-19感染拡大の影響を受け、様々な対策が取られています。活動地域の1つであるドホーク州を含むイラク全土では外出が制限されており、3,120世帯が身を寄せるシャリヤ国内避難民キャンプへのNGOスタッフの出入りや、キャンプ住民との接触は最低限とする指示が出されています。

シャリヤ国内避難民キャンプ(ドホーク州)

そこで、PWJが2019年1月より水衛生支援を行っているシャリヤ国内避難民キャンプで暮らす全世帯を対象に、キャンプ環境におけるCOVID-19感染予防対策の一環として、衛生用品キットを配布しました。衛生用品キットには石けん、衣料用洗剤、そして生理用ナプキンが含まれています。COVID-19感染予防のため、キャンプ住民のキャンプからの出入りは特別な理由がない限り禁止されており、生理用ナプキンの入手が困難になる可能性を懸念し、生理用ナプキンも配布することに決めました。

衛生用品を、各世帯用に袋詰めするPWJ現地スタッフ
配布された衛生用品キット(左から、石けん、
衣料用洗剤、生理用ナプキン)

2020年4月23日、同キャンプを管理するキャンプマネジメントに衛生用品キットを手渡し、キャンプマネジメントが動員したキャンプ住民のボランティアにより配布が行われました。配布にあたっては、住民との距離を一定に保つ、集団を集めての配布を避けるなどの配慮をしました。

衛生用品セットを受け取り、帰路につくキャンプ住民
キャンプマネジメントが手配したトラックで衛生用品キットを搬送

イラクでは2020年2月中旬以降、COVID-19の感染者が確認されています。世界保健機関(WHO)によると、4月21日時点のイラク国内の感染者は1,602名にのぼります。今回は、当キャンプで水衛生支援を担当しているPWJに対して、現地水衛生クラスターから要請があり、上述の衛生用品配布を実施したほかに、COVID-19に関する啓発セミナーの開催、共用トイレのドアの取っ手や蛇口の消毒、そして共用トイレ全体を消毒液で噴霧するなど、COVID-19感染予防対策にも取り組んでいます。

現地保健省の医師による、COVID-19啓発セミナーの様子。シャリヤ国内避難民キャンプで働いているPWJスタッフやキャンプ住民から雇用している水衛生支援ワーカーを対象にし、感染予防のため、屋外で距離を十分確保し、講義を2020年3月11日に実施。

共用トイレの全体に消毒液を噴霧する活動を1週間に1回実施中。車両や噴霧器はキャンプマネジメントが、消毒液はPWJが手配。PWJが雇用している水衛生支援ワーカーが、共用トイレの日々の清掃プロセスに、ドアの取っ手や蛇口を消毒液で消毒するプロセスを追加。衛生強化に努めています。

今後とも、みなさまからの温かなご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

※本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金とみなさまからのご支援で実施しています。

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