【ミャンマー】非常事態宣言下の現地より状況に関するレポートが届きました
ピースウィンズ・ジャパン(以下PWJ)は、ミャンマー南東部の水不足が深刻な村で、給水支援や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防も含めた衛生改善活動を行っています。
2021年2月1日早朝から、調整事務所のあるヤンゴンやフィールド事務所のあるカレン州パアンでも一時、電話やインターネット等がつながらなくなり、PWJではフィールドでの活動を一時中断しました。その後、同日午後には通信が部分的に回復したので、スタッフ
の安全を確認し、事態を注視しながら情報収集を行い、活動再開への準備を行っています。
2月3日現在、フィールド事務所のあるパアンの治安は落ち着いており、他団体の事務所も開いているとの報告を受けています。PWJ国際スタッフが滞在中のヤンゴン市内の様子は、事務所周辺から把握できる限りは落ち着いています。2日には市内で軍支持者のデモ
がありましたが、混乱があったという情報はまだありません。人通りは普段よりかなり少ないものの、バスやタクシーも減便しながら運行しており、スーパーマーケットやその他の商店も時間を短縮して営業しています。朝の市場でも新鮮な野菜も売られていました。
近所のスーパーマーケットへ当面の食糧買い出しに出かけたところ、インスタント食品や米、水など保存食を買い込む人々の姿がみられました。COVID-19感染拡大防止のため、ミャンマー政府は、昨年4月頃から、都市部を中心に時短営業や在宅勤務、休業政策を取ってきましたが、今回は夜間外出禁止令が午前0時-4時から午後8時―翌朝6時に拡大され、タクシーやフードデリバリーサービスの営業時間も短縮されたことにより、規制が強まった形です。
今後の展開が不透明な中、現在のところ人々は努めて平静を保っているように見えますが、ヤンゴンでは医療従事者の職務ボイコットなどが計画されるなど、予断を許さない状況です。すでにCOVID-19で深刻な経済的・社会的な打撃を長期間にわたって受けている
ミャンマーの人々の生活に、今回の事態が与えるさらなる影響が懸念されます。